焔(ほのお)のように見えることから名付けられた、火焰型土器(伝新潟県長岡市馬高出土)。吹きこぼれの跡があり、煮炊きに使われていたと考えられている。東京国立博物館蔵。本館1室で展示(~2021年12月25日[土]) 重要文化財の土面(青森県つがる市木造亀ヶ岡出土)は縄文時代晩期の東北地方でよく見られるデザイン。儀礼の際に手に持つなどして使われていたと考えられている。平成館考古展示室で展示(通年)。東京国立博物館蔵。 安産・子孫繁栄や豊穣への祈りに使われた遮光器土偶(秋田県美郷町六郷石名館出土)。文様が全身に描かれている。本館1室で展示(~12月25日[土])。東京国立博物館蔵。 高さのある高台が目をひく形。細い棒などで描いた「入組文」が特徴で、大湯環状列石の地域でよく見られる文様、「花弁状文」が描かれている。大湯ストーンサークル館蔵。 「縄文ポシェット」と呼ばれる木製編籠と中に入っていたクルミの殻。これを腰にさげて森を歩いていたかもと想像するだけで心躍る。現代にも受け継がれている波形網代編みで、素材はヒノキ科の樹皮。 犬歯製垂飾(岩手県陸前高田市獺沢貝塚出土、徳川頼貞氏寄贈)はツキノワグマの犬歯で作られたアクセサリー。熊は強さへの憧れの象徴でもあり、お守りとして持っていたのかもしれない。平成館考古展示室で展示(通年)。東京国立博物館蔵。 美しい水晶製石鏃。狩猟のための鏃(やじり)だが、素材は通常、岩石化した鉱石の珪質頁岩(けいしつけつがん)が主流なので、これは儀礼用と言われている。ともに、三内丸山遺跡センター蔵。 東京国立博物館の外観。 記事を読む