フェッラーリ・ブリュット オープン価格。

 先日、イタリアのフェッラーリ社(Ferrari)より、大切なゲストが来日いたしました。

 フェッラーリ社とは、イタリア北部トレンティーノで1902年に創業した、イタリア最高峰のスパークリングワインの造り手です。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵製法を採用しながら、アルプス由来の冷涼な気候がもたらす美しい酸と繊細なミネラル感が特徴。創業以来、常に最高品質を追求し続け、世界的なワインコンクールでも数多くの受賞歴を誇ります。イタリアを代表する祝祭や国際的な舞台で乾杯を彩る、イタリアの芸術的ライフスタイルを象徴するエレガンスを備えた、まさにイタリアの「国民的」スパークリングワインです。

フェッラーリ社について詳しくはこちら

https://www.jetlc.co.jp/wine/brand/ferrari/

 この度、フェッラーリ社の醸造最高責任者(Chef de Cave)である、シリル・ブラン氏が来日しました。

シリル・ブラン氏。

 フランスのシャンパーニュ地方にお生まれになり、シャンパーニュの名門シャルル・エドシックでシェフ・ド・カーヴを務め、世界最優秀スパークリングワインメーカー賞を二度も受賞した人物。ワイン業界では誰もが知る存在です。

 そんな彼が数年前、キャリアの絶頂ともいえるタイミングでシャンパーニュを離れ、イタリア北部トレンティーノのフェッラーリへ移籍したことは、当時ワイン業界でも大きな話題になりました。

 そんなシリル氏、経歴を見ると圧倒されてしまうのですが、実際にお会いすると、彼が世界的な醸造家であることを忘れてしまうほど気さくで温かな人なのです。

 今回の来日で殺到した質問はやはり「なぜシャンパーニュを離れ、フェッラーリに行ったのですか?」でしたが、改めてトレントという街の魅力について触れるきっかけともなりました。


 シリル氏がフェッラーリのワインに出会ったのは、2021年のロンドンだったそうです。

 とある授賞式でフェッラーリのCEOのマッテオ・ルネッリ氏に出会いました。

 シリル氏は、もちろん名前は聞いたことがあったけれども、初めてテイスティングするフェッラーリに衝撃を受けたと言います。「こんなに素晴らしいワインだったのか!」と。

 その際にマッテオ氏から「ぜひトレントへ来てください」と招待を受け、実際に現地を訪れることになりました。

シリル氏とマッテオ氏。

 そこで彼を待っていたのは、想像を超える風景でした。

 アルプスの山々に囲まれた畑。

 澄み切った空気。

 そして標高の高さが生み出す引き締まった酸を持つワインたち。

 シャンパーニュとはまったく違う景色でありながら、近年の地球温暖化の影響でシャンパーニュ地方では失われつつある高い酸が、ここでは生き生きと存在感を放っている、まさにスパークリングワインの未来を感じさせる土地だったのです。

イタリアン・アルプスに囲まれたフェッラーリ社の畑。

 そして訪問の終わりに、マッテオ氏から思いがけない言葉をかけられます。

「私たちは新しいワインメーカーを探しています。」

 シリル氏は、自分の知り合いの醸造家を紹介しようと思ったそうです。

 ところがマッテオ氏は首を横に振りました。

「違います。私はあなたに来てほしいんです。」


 当時のシリル氏には、移籍する理由など何ひとつありませんでした。

 仕事は順調、チームにも恵まれている、十分な評価も受けている、誰もが羨む環境です。

 それでも、フランスへ戻ったあともトレンティーノの景色が忘れられなかったそうです。

 山々の美しさ。

 土地が生み出すワインの個性。

 そしてルネッリ・ファミリーの温かさ。

 しばらくして再びトレントを訪れることになったシリル氏は、今度は奥様と一緒に現地を見て回りました。

 そして最終的に彼の背中を押したのは、奥様のひと言だったそうです。

「挑戦してみたら?」

 そしてシリル氏は、家族とともに完全移住し、人生最後の挑戦として、イタリアのトレンティーノでの山岳部でのワイン造りに取り組むことになったのです。

トレンティーノを囲むイタリアンアルプス。

「フランス人とイタリア人は、いわば従兄弟みたいなものです」

 シリル氏はそう表現していました。

 同じラテン文化圏に属しているから価値観が近い。しかし、まったく同じではない。その違いがまた面白いのだそうです。

 移籍当初、フェッラーリの醸造チームや畑のスタッフはほとんど英語を話しませんでした。そのため彼は毎日の仕事が終わった後、一日90分ものイタリア語レッスンを続けました。

 最高品質のワインを造るためには、スタッフと同じ言葉で話したい。

 その想いがあったからです。

 また、シリル氏は「フランスの国技は“ストライキ”ですが……」と皮肉交じりにはじめ、「トレンティーノの方たちは、ドイツ文化圏に近いこともあり、非常に勤勉で真面目、時間もきっちり守るという気質は平均的なフランス人と比べると大きく違います。いわゆる典型的なイタリア人のイメージとは全く異なり、とても仕事熱心であることに驚きました。」とおっしゃっていました。

 今では、パスタを完璧なアルデンテで茹でることができるようになり、休日にはイタリア各地を旅し、地方ごとのワインや郷土料理を楽しんでいるそうです。

 そして最後に笑いながら付け加えました。

「今ではエスプレッソなしでは生きていけません。La Dolce Vitaは神話ではなく、本当に存在するんです。」

 イタリア人がよく使う「甘美な人生」という言葉。

 つい理想論のように聞いてしまいますが、シリル氏の表情を見ていると、それは決して誇張ではないように思えました。心からご家族とイタリア生活を楽しんでいるようです。


 そんなシリル氏が心から愛したトレントという街は、日本ではまだまだあまり知られていません。

 イタリア国内でも教育水準が高く、また裕福な都市でもあり、住みやすい街ランキングでは常に上位に入ってくるほど、魅力的な地方都市のひとつです。

 ミラノやローマのような圧倒的な華やかさはありませんが、街を歩くと、心地よく過ごしやすい雰囲気が漂っていることに気づきます。

 アルプスの山々に囲まれた盆地に広がるトレントは、古くからイタリアとドイツ語圏を結ぶ交通の要衝でした。そのため街にはイタリアらしさと中欧らしさが同居しています。

 街の中心にあるドゥオーモ広場に立つと、その独特な雰囲気がよく分かります。

 観光地特有の慌ただしさはなく、そこには地元の人の日常があります。

 広場の近くにはトレントの象徴ともいえる鷲の像があります。

 鷲は古くからこの地域の誇りを象徴する存在です。

 青空を背景にその姿を見上げていると、この街が長い歴史の中でアルプスとともに歩んできたことを感じます。

ドゥオーモ広場。

 街の中心にあるのがトレント大聖堂(ドゥオーモ)です。

 街の中心にあるロマネスク様式の美しい大聖堂。

 16世紀の宗教改革を決定づけた「トリエント公会議」が開かれたことで有名です。

 広場にはネプチューンの噴水があり、バールのテラス席でアペリティーヴォを楽しみながら眺めるだけでも幸せな時間です。

トレントのシンボルの鷲「Aquila di Trento」。

 また、この広場にある街のシンボルでもある鷲の像にも注目してみてください。

 街の紋章にも描かれている鷲は、かつて神聖ローマ帝国との結びつきを象徴したものです。

 街を歩いていると至る所で鷲のモチーフに出会います。

 フェッラーリのワインでも、創業者の名前を冠した「ジュリオ・フェッラーリ・リゼルヴァ・デル・フォンダトーレ」にも使用されています。

ジュリオ・フェッラーリの最初の醸造所。

 街の中心広場から少し歩けば、フェッラーリの創業者ジュリオ・フェッラーリが最初にワイン造りを行った歴史的な小さな醸造所があります。

 シャンパーニュで学んだ彼が、「この土地なら世界最高峰のスパークリングワインを造れる」と信じた場所です。

 今でこそフェッラーリは世界中で知られるブランドになりましたが、その原点はこの小さな街の一角にあります。

 そしてトレント最大の観光名所がこのブォンコンシーリオ城です。

 かつて司教領主たちが住んだ城で、中世からルネサンスまでの建築様式が混在しています。

 「鷲の塔」のフレスコ画は特に有名です。

ブォンコンシーリオ城。

 また、トレントに行ったら是非とも訪れて頂きたいのがPizzeria Albertです。

 今イタリアでも流行りの“グルメ・ピッツア”のお店です。

 ファストフードとしての手軽なピッツアではなく、トッピングの具材にもこだわった“ご馳走”としてのピッツァを楽しむお店です。

 イタリアのピッツェリアランキングの上位に入るお店で、いつも行列ができています。予約は出来ないので、ちょっと辛抱して待ってみましょう!

 フェッラーリ社の皆さんもここのピッツァが大好きです。

Albertのピッツァ、具がたっぷり!

 もちろん、トレントの地元の伝統的な食文化もまた魅力的です。

 代表的な食材のひとつがスペック。

 アルプスの冷たい空気の中で熟成されるスモークタイプの生ハムです。様々なスパイスやハーブで仕込まれているので、噛むほどに複雑な旨味が広がり、ほのかな燻香が心地よく続きます。ワインにもビールにもピッタリ!

スペック。

 そしてもうひとつがカネーデルリ。

 パンを使った大きな団子のような郷土料理で、スープに浮かべたり、バターで和えたりしていただきます。

 イタリア料理でありながら、どこかオーストリアやドイツの面影も感じられる一皿です。

 こうした料理を食べていると、トレンティーノという土地が文化の交差点であることを実感します。

カネーデルリ。

 そして、もちろんテーブルにはフェッラーリがあります。

 イタリア人にとってフェッラーリは、単なるスパークリングワインではありません。

 人生の大切な瞬間に寄り添う存在です。

 結婚式、卒業式、昇進のお祝い、家族の誕生日、スポーツの勝利……。

 イタリアでは何か嬉しいことがあると、人々は「乾杯しよう!」と自然にボトルを開けます。

 その言葉には、単にお酒を飲む以上の意味があります。

 喜びを分かち合うこと、同じ時間を共有すること、大切な人への感謝を伝えること、そんな気持ちが込められています。

フェッラーリで乾杯!

 フェッラーリは長年にわたり、数え切れないほどの乾杯の場面を彩ってきました。

 F1の表彰台でも、国際的なセレモニーでも、国家的なイベントでも。

 しかしフェッラーリがイタリア人の心に深く根付いているのは、そうした華やかな舞台だけが理由ではなく、人生の重要な節目に、大切な人とフェッラーリでお祝いした経験が誰しもあるからです。

イタリアを訪れた英チャールズ国王と伊共和国大統領のマッタレッラ氏もフェッラーリで乾杯!

 フェッラーリは世界的イベントの「乾杯のワイン」ではなく、「大切な思い出と結びつくワイン」なのです。

 シャンパーニュの頂点を知るシリル・ブラン氏が、人生の最後の大きな挑戦の場所として選んだトレント。

 それは単に優れたワインを造れる土地だったからではなく、美しい山々に囲まれた穏やかで豊かな暮らしがあり、人々の温かさがあり、家族とともに豊かな時間を過ごせる場所だったからなのかもしれません。

 トレントを歩いていると、観光地らしい派手さはありません。けれども、広場で語らう人々の姿や、山から吹き下ろす爽やかな風、ゆったりと落ち着いた雰囲気、この街が持つ心地よさに少しずつ魅了されていきます。

 そして夕暮れ時、地元の人々が集うレストランで美味しいグルメを味わいながらフェッラーリのグラスを傾ける。

 そんな何気ない時間こそが、シリル氏の言う"La Dolce Vita"なのかもしれません。

トレントの街並み。

 次にフェッラーリを飲む機会があったら、ぜひグラスの向こうにアルプスの山々とトレントの街並みを思い浮かべてみてください。

 遠く離れたイタリアの小さな街の風景が、きっとその一杯をより豊かなものにしてくれるはずです。

 Salute!

動画:今すぐ行きたい! 夏のトレンティーノ

https://www.youtube.com/watch?v=C93hyJWtjO8

●日欧商事株式会社

https://www.jetlc.co.jp/

●高品質なイタリア食材とワインのオンラインショップ “ITALIAKARA”

https://italiakara.myshopify.com/

概要

応募期間 2026年6月26日(金)~2026年7月26日(日)23:59
賞品 フェッラーリ・ブリュット オープン価格。
当選人数 3名様
応募方法 下のボタンより応募フォームにお進みいただき、必要事項をご記入の上、ご応募ください。
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