鮮やかな嵐山の紅葉をヘリから堪能！
「星野リゾート」で京都を味わう

美食オーベルジュ「星野リゾート ロテルド比叡」

オーベルジュ「星野リゾート ロテルド比叡」では、鮒を発酵させて作る鮒鮓などの伝統食材も大胆に仕立てられる。

　同じ京都市でも、嵐山とまた趣が異なる「星野リゾート ロテルド比叡」。比叡山延暦寺の続き地に立つこのリゾートは、2015年7月に琵琶湖を望む山上の美食オーベルジュとしてリブランドオープン。近江食材を用いた新しいフレンチを味わうためにわざわざ足を延ばしても、その価値はありそうだ。

和牛の中でも肉質がよくサシが入って柔らかい最高級の黒毛和種も供される。

　軽井沢の「ホテルブレストンコート」が擁する名レストラン「ユカワタン」で経験を積んだシェフを料理長に迎えて提供されるのは、近江ならではの素材を使った上質で洗練されたフレンチ。近江の代表的な郷土料理である鮒鮓や、琵琶湖固有種の琵琶鱒、日本で最も歴史あるブランド和牛である近江牛など、豊かな食材が生み出すハーモニーを、すばらしい眺めの中で満喫できる。

荘厳な雰囲気の中、気を引き締めながらリフレッシュできる“国宝の朝”。

　また、世界文化遺産である比叡山延暦寺で、朝のお勤め体験ができる“国宝の朝”に参加するのも一興だ。これは延暦寺の総本堂にあたる国宝「根本中堂」で毎朝行われる勤行に参加できるというもの。本尊である薬師如来と不滅の法灯の前での法会は、通常は参加できないが、ロテルド比叡の宿泊客は特別に参加が可能。根本中堂は平成28年度から大規模な改修が予定されているので、貴重な機会かもしれない。

　朝のお勤め以外にも、通常は一般公開していない登録有形文化財「大書院」で、僧の法話に耳を傾け、日本庭園を眺めながらの一服もおすすめ。これも延暦寺の協力により特別に用意されたものだ。

 星野リゾートだから楽しめる特別な京都の旅。いつもと違う京都を味わいたいあなたにおすすめだ。

文＝榎本市子