料理界のワールドカップで3位に!

表彰式の模様。前列右から3番目が浜田総料理長。その浜田氏と肩を組んでいるのが、ヌーヴェル・キュイジーヌによってフランス料理界に革命を起こした重鎮、ポール・ボキューズ氏

「ホテルブレストンコート」は、全国にさまざまなホテル・旅館を展開する星野リゾートが、その発祥の地・軽井沢で運営する瀟洒なオーベルジュである。四季折々に表情を変える信州の豊かな食材をフィーチャーしたフランス料理は、軽井沢の別荘族をはじめ、味にうるさい食通たちを常にうならせてきた。

 星野リゾートの浜田統之総料理長は、1月29~30日にフランス・リヨンで開催された「ボキューズ・ドール国際料理コンクール」本選に出場。日本代表として世界中から選ばれた24カ国のシェフたちと闘い、見事銅メダルを獲得した。

 その名の通り、斯界の巨星、ポール・ボキューズ氏が創設したこのコンクールは「料理界のワールドカップ」とも謳われるほど高い権威を誇る。この大会において、日本人が表彰台に上ったのはこれが初めてのこと。総合順位では3位だが、課題のひとつである魚料理部門においては、2位のフランスを大きく引き離し、首位に輝いた。

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