日本ならではのフランス料理を世界に広めていく第一歩

湯気を立てながらサーブされる日本チームの魚料理。付け合わせには、日本から持ち込んだ海苔、紫蘇、蓮根を使用。メインのヒラメのフィレには、椎茸が鱗に見えるような飾り付けを施している

 今大会のテーマ食材は、肉部門は“アイルランド産の牛フィレ、肩、ほほ、テール”、魚部門は“ラベル・ルージュ認定のフランス産ヒラメ&ヨーロッパ・ブルーオマール”。各出場者には、肉料理、魚料理ともに各14人前を5時間35分の規定時間中に調理することが求められ、その味、プレゼンテーション、自国の特徴の表現、そして独自性を基準に評価が行われた。

 浜田料理長は、この大会を振り返り、次のように語る。

「順位はもちろんですが、自分が目指す、フランスの物真似ではない日本人の自分にしかできないフランス料理が、世界に認められたことが何よりうれしい。そして、これは、ゴールではなく、日本ならではのフランス料理を世界に広めていく第一歩です」

 現在、同ホテルのメインダイニング「ブレストンコート ユカワタン」では、今回の快挙を顕彰し、「ボキューズ・ドール 受賞記念フェア」を開催している。このフェアでは、コンクールで作ったメニューを再アレンジし、魚料理と肉料理を組み入れたコース“メニュー・ド・ボキューズ・ドール”が提供される。開催期間は5月31日(金)まで。料金は\23100。

 世界が認めた匠の味を、じっくり堪能したい。

ホテルブレストンコート
住所 長野県北佐久郡軽井沢町星野
電話番号 0267-46-6200
URL www.blestoncourt.com

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