世界で最も住みやすい都市
バンクーバー、すぐそこにある大自然

何もしなくても楽しいし冒険に挑戦するもよし

リゾートの夜は、流れ星だけが地平線目指してせわしなく飛んでいく。願いごとが足りなくなるほどの数だ。

 音楽業界の頂点に暮らした彼の発想は、リュクスなだけでなく型破りだ。たった一組のカップルのためだけに天空のキャンプをつくり、今度は美しいビーチのある無人島にも同様のキャンプを設営しようとしている。5年計画で、ディーゼルから風力＆ソーラーによるエコシステムのリゾートに変換。かつて3万匹の鮭が泳いでいた川が干上がっていることを知ると、調査探査の末、川を掘り当て水を引き、周辺の緑も復活させた。

左：引き潮を狙って、ブラックベア・ウォッチング。熊の親子は岩を返して、裏に隠れる貝を探して食べる。
右：鮭の戻りを復活させた小川。緑が茂るまでには何年もかかった。

「今年は鮭が3000匹、川に戻ってきたよ。いつかは昔のようになるだろう。環境保護のために変えなくてはいけないこともあるし、変えたくないこともある。携帯電話はつながらないままで構わないが、無線LANはビジネス上不可欠なゲストもいるので、各テントでつながる」

左：ロッククライミングやジップラインを滑り降りるアドベンチャーも用意。
右：遠出のエクスカーションにはこんなランチボックスをシェフがもたせてくれる。

 リゾートには海も山も、アクティブな人もそうでない人も楽しめる、あらゆるエクスカーションが整う。子どももおとなも時間を忘れて遊べる自然のワンダーランドのスケール感は、スゴイ。

バンクーバー島の外洋はクジラの通り道。スピードボートを走らせ、ホエールウォッチング。

外洋に出るとさすがに波が高い。ときにはバシャッと海の洗礼を受ける覚悟も必要。

Vancouver(バンクーバー)
アクセス バンクーバーへの直行便はエア・カナダと日本航空が成田から、全日空が羽田から。フライト時間は約9時間。バンクーバー国際空港からダウンタウンまで車でも電車でも約30分
時差 日本時間−17時間(サマータイム時は−16時間)
通貨 カナダドル 1カナダドル≒90円(2015年8月26日現在)
気候 バンクーバーは年間を通して比較的穏やかな天候に恵まれている。陽射しが強いので、春～秋にかけては日焼け止めとサングラスが必要

文・構成＝大沢さつき
撮影＝志水 隆
コーディネーター＝長谷川和人