(2ページ目)パリッ＆ふわっ！がたまらない進化するベトナム風サンドイッチ

進化するバインミーはやがて世界へ

バインミーは主に、街角の屋台やローカル向けのベーカリーで売られていますが、最近はおしゃれな専門店もオープン。工夫を凝らしたメニュー、そして洗練されたインテリアのなか、気軽に安心してバインミーを楽しめるようになってきています。

現地の女性客も多いバインミービストロ。

そんなお店のひとつがホーチミン市にある「バインミービストロ」。ベトナムとフランスの食が融合したバインミーをもっと広めたいと、同名のベーカリーがオープンしたカフェで、モダンな店舗デザインも相まって今では外国人だけでなく、現地の若者も集う人気店となっています。保存料などは使わず、あくまで天然食材にこだわったサンドイッチはどれも美味。一般的なバゲットだけでなく、薄めに焼き上げた「パニーニ」タイプのバインミーもあるなど、こだわりの1軒です。

薄焼きのパニーニバインミー。中にはじっくりと煮込まれた豚肉が。

このように、フランスからやってきたサンドイッチがすっかり定着したベトナムですが、最近では逆に日本やアメリカ、イギリスなど、世界各国にベトナムのバインミー専門店が出来てきているとか。かつて「フランスの味」と呼ばれたバインミーですが、その実、中身はかなりベトナムテイストなもの。多彩なバリエーションとともに今や「ベトナムの味」として世界に親しまれるその味を、ぜひ本場で楽しんでみてはいかがでしょうか。