古代ローマ時代の城壁が遺る
バルセロナの密やかな極上ホテル

フレンチテイストのカタルーニャ料理が評判

左：スイートのテラス。古いゴシック地区なので、周辺の建物も風情があっていい雰囲気だ。
右：タパス・バルの「ブショロン」もキュートでおいしい。

ウェイティング・バー。

 そしてここのダイニング。実は名シェフ、ジャン・リュック・フィゲラスが料理長だったのだが、2014年に亡くなり、やはり腕利きのシャビ・ラフエルタが就任。フレンチテイストのカタルーニャ料理を提供して、前任者に劣らず上々の評判だ。ホテルには気軽なバルもあり、こちらもかなりおいしい。内装や料理もモダン可愛いプレゼンテーションで、女子には人気だ。

 2012年の秋にオープンのホテルだが、ここの小ぢんまりとインティメートで、かつリュクスな案配を超えるホテルはまだないように思う。わずか28室のホテルなので、我が家のようにくつろげるし、また泊まりたいなと思わせてくれる貴重なところだ。

左：プライベートダイニングの空間も当然、ローマ時代のもの。よく見ると壁に14世紀の壁画が残っているのだが……。
右：スタッフはみんなキビキビしていて気持ちよい。

撮影＝小野祐次
文＝大沢さつき
コーディネート＝守屋照見