ホーチミンでビタミン補給！
色とりどりの「シントー」を楽しもう

専門店なら、さらに多くの味を楽しめる

 庶民の飲みものとして愛されている、そんなシントーですが、より多くの種類を楽しみたいなら、シントーの専門店がおすすめです。

 そのひとつがこの「ビタミンイー」。20代のベトナム人男性が友人たちと共同で作ったフルーツジュース専門店で、ほかのお店ではマグカップやロンググラス、プラスチックのコップなどで出されるシントーをアレンジして、かわいいボトルに入れて出してくれます。もちろん使われる素材は、旬のものを中心とした新鮮なフルーツばかり。シントーだけでなく、ミルクを使ったシェイクや、カットフルーツにヨーグルトをかけたデザートもあり、フルーツ三昧のひとときを楽しめます。

ポップな店内の「ビタミンイー」。

 もう少し伝統的な雰囲気がいいという人には、大型のフルーツ専門店として地元の人々が数多く集う「シントー142」へどうぞ。こちらは約20年続く老舗フルーツパーラーで、お店の前のショーケースにはさまざまなフルーツがズラリと並び、マグカップで出されるシントーはボリュームもたっぷり。200席以上ある広い店内ですが、夜になれば満席になるほどの人気となっています。

左：カットフルーツとボトル入りのシントー。
右：果物好きが高じて店をはじめたという「シントー142」。

 一般的な組み合わせだけを見ても40～50種を超えるバリエーションを持つシントー。アボカドやジャックフルーツなど、日本ではなかなか味わえない種類もありますので、ぜひ一度トライしてみて！

文・撮影＝杉田憲昭