細部にわたるまで、ブランドが受け継いできた美意識や職人技を駆使して生み出されたタイムピース。

 伝統、職人たちの思い、唯一無二のスタイル─名品に秘められた声に耳を傾けてみたい。


【Cartier】彫刻的表現を宿すタリスマン

 メゾンの歴史を語るうえで重要なひとりの女性、ジャンヌ・トゥーサン。1930年代初頭からクリエイティブディレクターを務めた彼女の系譜を引き継ぐのがグラマラスなフォルムを持つ「ミスト ドゥ カルティエ」だ。交互に繰り返す曲線やドーム型のガラス、幾何学模様のトライアングルインデックスがお守りのような神秘性を醸し、心を捉えて離さない。

 そこに息づくのは、メゾンが誇るジュエリー細工やラッカー技術。職人はブレスレットにサイズの異なるストーンをビーズセッティングして独特のボリュームを表現。ダイヤモンドとコントラストを描くブラックラッカーのラインも全て手作業で仕上げられている。

手首になめらかになじむ伸縮性のあるブレスレット

 パールのようにパーツを繫いだブレスレットにはクラスプがなく、ハイジュエリー感を高めている。

 この独特の連結構造と心地よいフィット感を持つ伸縮性は長年の研究により実現した。

カルティエ カスタマー サービスセンター

フリーダイヤル 0120-1847-00

次の記事に続く 伝統を守るミュンヘン、自由に挑むベルリン。二大都市の醸...

CREA Traveller 2026年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。