ゲームはいよいよクライマックス!

第3問目では、テムズ河の北側に移動。かなり歩きまわります。

 SMSに導かれて、トラファルガー広場の近くのギャラリーに入り、7問目を答えたところで、「ここで休憩。タイムをいったん止めます」というメッセージが届きました。確かにちょうどひと休みしたい、絶妙のタイミング。もちろん、このまま休憩なしで続けることも可能で、再開したくなったら「endbreak」と返信すれば、すぐに次の問題が送られてきます。その後は、コベント・ガーデンのあちこちで、3つの謎を解き、いよいよ最後の問題が届きました。

これが最後の問題。問題を重ねるにつれて難易度は、高くなっているように感じました。

「『royal way』を『Abe's fields』の一端に向かって渡れ。『Gate』を経て左に『a boat-builders bar』を見つけろ。『deluxe Pewter Pot』は1ダースでいくらか」。「ロイヤル・ウェイ?」と目をあげると、これかも、という通りが。

「キングズウェイ」なので、間違いなくロイヤルですよね。

 そして、渡ったところには、確かに「Abe」の愛称で知られる元アメリカ大統領の名前のついた道がありました。さらに先には「Gate」という単語が含まれる道があり、その先には船に関連した名前のパブが。無事に最後の答えを探し出し、解答をSMSすると、「おめでとう」のメッセージが。

「おめでとう」メッセージでは、合計タイムも教えてくれます。

 それぞれのチームのタイムは計測されて、ウェブサイトに掲載されます。ちなみに私たちは、1問に対して平均10分31秒(移動時間も含む)かかったとのことで、いままでこのコースに挑戦した全チーム(約1300チーム)中272位でした。

 この企画を立ち上げた、「HiddenCity」の創始者であるロブ・リーズンさん、ビジネス・アナリストとして働いていたある日、何人かの友だちのためにイベントを企画しなければいけない機会があり、お金がかからず皆が楽しめるものを……と、SMSを使った宝探しゲームを思いついたとのこと。

HiddenCity創始者のロブ・リーズンさん。

 現在「HiddenCity」には、英国内5都市14のコースがあり、最近ではクリスマスやイースターなど期間限定のものも開催。家族や友だち同士で楽しむ参加者だけでなく、企業の社員研修やイベントの一環としても使われているとのこと。

 通常の観光ツアーとはちょっと違う方法でロンドンを知りたい方、クイズ好き、謎解き好きの方には、おすすめのゲームです。

HiddenCity
URL http://www.inthehiddencity.com/
参加費 1チームにつき16ポンド

安田和代(KRess Europe)
ロンドンを拠点とする編集プロダクションKRess Europeの代表。現在、ヨーロッパでの生活をテーマとした初めての電子書籍を刊行すべく、準備中。

Column

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世界の12都市から、何が旬で何が起きているかをリポートするこのコーナー。
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文・撮影=安田和代(KRess Europe)