SMSで携帯電話に送られてくるヒントをもとに、ロケーションからロケーションへと移動しながら謎を解いていく、大人の宝探しのようなゲームが「HiddenCity」です。

SMSで送られてくるヒントに導かれて、街のなかで謎解きをしていくゲームです。

 ロンドン、ブライトン、マンチェスター、ヨーク、ニューカッスルの英国内5つの都市で開催されており、複数のグループで申し込んで、互いのタイムを競い合うもよし、ひとつのグループで協力し合って謎解きを楽しむのもよし、ということで、なにやら楽しそうなのです。まずは、ものは試し、とさっそく体験してきました。

 ロンドンでは、エリアやテーマ別に11のコースが展開されています。今回は、「Cryptic Covent Caper」という、コベント・ガーデンとウェスト・エンド近辺をめぐって11の謎を解くコースをチョイス。ウェブサイトで申し込みと支払いを済ましたら、スタート地点として指定されているテムズ南岸のBFI(British Film Institute/英国映画協会)内のバーへ。

スタート地点は、サウスバンクのBFI。映画館がいくつか入った文化施設です。

 BFIのバーから、SMSで「Start」とメッセージを送ると、さっそく第一問目が送られてきます。「BFIで、『muddled SITECKT』の正面にある『falling money』を探せ。ピンクの上にヒッチコックが登場している映画は……?」というのが、最初の質問。

こちらが最初の問題。「muddled XXX」というのは、イギリスのクロスワードなどではよく使われる手法です。

「muddled(ごちゃまぜにした)」というだけに、その後に続く、大文字の7文字を入れ替えるとひとつの言葉ができあがり、そのカウンターの正面には、確かに「お金の滝」のようなものがあり、そこに答えが潜んでいました。そこで、答えをSMSで返信すると、正解だったようで第2問目が送られてきました。第2問目では、建物の外に出て、さらに第3問目ではテムズ河を渡り……。チーム対抗戦でもないのに、少しでも早く謎が解きたくて、知らず知らずのうちに駆け足に。

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文・撮影=安田和代(KRess Europe)