全客室で冷泉と温泉のバスに浸かることが可能

「エレガント・ファミリールーム」の室内に設けられたバスルーム。浴槽が冷泉と温泉に分かれていて、どちらも楽しむことができる

 「グランドビューリゾート北投」は、台北から電車で40分ほどの温泉地、北投の山あいにたたずむ高級リゾートである。

 陽明山国立公園に隣り合う見晴らしのよい高台に立つこのホテルは、2011年にオープン。自然の景観に巧みに融け合ったその非常にモダンな建築は、ホテルが掲げる美学をしっかりと伝えてくれる。

 全66室のハイクラスな客室は、いずれも50平方メートルを超える広々とした面積を誇る。各部屋には、冷泉と温泉が独立したバスルームが設けられていて、その大きな窓から山々を見ながらゆっくりとバスタブに浸かれば、気分はもうパラダイス。

貸切風呂は計8つ。優しい白に染まった北投温泉の硫黄泉は別名「美人湯」とも呼ばれ、美肌、婦人病、疲労回復などに効能を示すという

 客室のバスルーム以外にも、大浴場、露天風呂(屋外プール)、貸切風呂、そしてスパなど、ここにはバラエティに富んだ各種のお風呂が揃っている。

 こちらのお湯は、白い硫黄泉を源泉とした混じり気のない温泉。渓流の水が火山ガスや地熱を取り込んだこの弱酸泉に浸かったなら、体の内側からぽかぽかに温まることができそうだ。白い湯の花がまるで星のように見えることから、「星の湯」とも呼ばれている。肌に優しく養分に満ちた北投の湯で、心も体も癒やしたい。

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