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MZ世代の反応が非常に良かった、あの作品

 「その年、私たちは」だった。

  ドラマ「梨泰院クラス」でイソに扮したキム・ダミと映画「パラサイト」でギウに扮したチェ・ウシクのダブル主人公作。高校大学時代をともに過ごした元カレと元カノが20代で再び出会う作品だ。

「20歳~49歳までの視聴率が特に良かったんです。つまり『MZ世代の反応が非常に良かった』作品として知られました。映像美、OST(劇中の音楽)、そして10代後半から20代前半に共感を得られる内容を考えた結果として評価されています。主人公の二人がナレーションで自分の気持ちを視聴者に語りかけるような演出、さらに日常の風景をドキュメンタリータッチで撮っていくストーリーがヒットの要因でした」(韓国スポーツ紙の芸能担当記者)

 作品の脚本を描いた作家曰く「苦しい現実と、不確実な未来のなかでも“愛だけは逃すまい”という点を描いた」という。

 こうやって、プラプラっと街なかの広告を眺めたり、書店に寄ったりしてあれこれ眺めるのは、きっと多くの旅行客が楽しめるポイント。筆者は個人的に地下鉄2号線新村駅で梨泰院クラスのスアを見つけて、本当に感動した…

 最後にお金の話を。

 円安の時代、「日本から海外旅行に行きにくい」という話が多く言われているが、韓国は今「ウォン安」でもある。それゆえ「致命的」というほどでもなかった。

 ランチの定食はおよそ「10,000ウォン」を覚悟するとして(安い場所だと7,000ウォン~8,000ウォンもあるが)。2月6日現在のレートだと

10,000ウォン=約1,058円。

 そりゃ過去には「日本よりちょっと安い」という点が魅力の時代もあったが、今は「日本とほぼ同じレート感覚」といったところだ。

 2023年、公共交通機関でのマスクに注意しつつ、ぜひともよい旅を。

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2023.02.09(木)
文・撮影=吉崎エイジーニョ