開運花・胡蝶蘭と新年をはじめよう

 「高級お祝い花」のイメージが強く、家に飾るには敷居が高い印象の胡蝶蘭。切り花にすると部屋にもなじみセンスよく飾れます。新年は、「幸福が飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭と一緒に始めてみませんか?

 今回は、クレアアンバサダーの茂木雅世さんが、フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんに胡蝶蘭の飾り方、そしてお得に手に入れるコツを教わりました。


【YouTube】ブルームカレンダー 09

胡蝶蘭をセンスよく飾ろう(約17分)

 蘭の仲間は、植物の歴史の中で一番最近になって出現したとされ、植物の進化の頂点に位置するとも言われています。美しい花姿はもちろんですが、このような神秘的で野性的な一面も蘭が人を引き付けてやまない魅力になっているのではないでしょうか。

 そんな蘭の中でも皆さんにもなじみが深いものといえば胡蝶蘭。花を広げた姿が蝶に例えられ、贈り物や冠婚葬祭で大活躍の花です。

 花のサイズは大きく分けると、大輪(11~15センチ以上)、ミディ胡蝶蘭(3~6センチ程度)、ミニ胡蝶蘭(2~4センチ程度)の3種類に分類されます。最近では、お手入れも比較的簡単で値段も手ごろなミディやミニサイズの鉢物が人気です。

 贈答用の胡蝶蘭の鉢物は高価なイメージがありますが、つぼみがすべて開き満開を過ぎたものは贈答品として適さないため、賞味期限間近の食べ物のように割引きされて店頭に並ぶことがあります。

 切り花として販売されている胡蝶蘭ももちろんオススメですが、手ごろな値段で手に入れたいならミディやミニサイズの鉢物や、満開を過ぎた鉢物を狙うのがおすすめです。

 また、鉢のまま飾るのではなく茎を切って切り花として飾ると、いわゆる「高価な贈答用の花」というイメージがガラッと変わって、新しい胡蝶蘭の一面を楽しむことができます。

 新しい年を迎えるこの機会にぜひ、エレガントな蘭の世界に触れてみてください。

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。
Instagram:@satoshunsukeflowerdesign

茂木 雅世(もき まさよ)

煎茶の魅力にとりつかれて仕事を辞め、お茶の道へ。0からお茶の仕事を立ち上げ、煎茶道の師範として活動中。お茶の幅広い魅力をイベントやラジオ、文章、音楽など、さまざまな形で伝えている。環境に配慮したサステナブル、エシカルなアイテムも得意分野。
Instagram:@moki98per
Twitter:@ocharock

Column

今日、花を飾るなら。
ブルームカレンダー

フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。花にまつわるトピックスや飾り方などもあわせて紹介します。今日は、花を飾ってみませんか?

 

2023.01.02(月)
文=佐藤俊輔
動画=今井知佑