ほとんどのダイニングで食材や調理法のリクエストが可能

 スパやヨガを体験する旅では、滞在中の食事も気になるところ。ここ「マンダリン オリエンタル シンガポール」に宿泊するのなら、ぜひ、ヘルシーでおいしい料理を満喫してほしい。イタリアンの「ドルチェ・ヴィータ」はじめ、ショーキッチンを眺めながら多国籍料理を楽しめる「メルト・ザ・ワールド・カフェ」、ベイエリアを一望する「ベイ@5」など、ほとんどのダイニングで、食材や調理法のリクエストが可能だ。

南国ムードたっぷりの「メルト・ザ・ワールド・カフェ」のテラス席で、おいしくヘルシーな料理を

 たとえば、「メルト・ザ・ワールド・カフェ」で、「サラダのドレッシングをノンオイルに」「メインディッシュの魚はカロリーを抑えて」とリクエストをしてみる。シーソルトとバルサミコ酢をほんの少しだけかけたサラダは、野菜そのものの味が楽しめたし、ソテーする代わりにレモン汁と白ワインで蒸したサーモンは、ジューシーでふっくら。前菜もメインディッシュも、しっかりと楽しむことができた。

左:イエロートマトにチェリートマト。リコピンたっぷりのトマトが盛りだくさんのサラダ
右:蒸したサーモンは、メインディッシュとして食べごたえ十分

 もちろん、ヘルシー仕様のオーダーは、アジアンフードでも可能だ。東南アジアの料理というと、濃厚な味を想像してしまうが、そこは食材と調味料の工夫しだい。ヌードルには、豆腐や野菜、キノコをたっぷり乗せ、美肌にいいクコの実をトッピングし、カロリーを大幅にダウン。炒飯は、卵もコレステロールのほとんどない卵白部分だけを使い、油はオリーブオイルをほんの少量、減塩タイプの醤油と塩を使用して、低コレステロール・減塩仕様に仕上げている。

左:塩分や油分の多いアジアンフードもヘルシーに変身
右:イタリアンのパスタは、具を炒めず蒸して使う

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text & photographs:Kazumi Serizawa