文化を次代へ受け継ぐべく当主たちが情熱を注ぐ発信拠点で触れる伝統文化と現代アート。

 京都で訪れたい、おすすめの美術館とギャラリーを3回に渡りご紹介。


ストアには200を超えるテキスタイルのサンプルが並ぶ

◆HOSOO GALLERY(ホソオ ギャラリー)

 創業は元禄元(1688)年に遡る西陣織の老舗「細尾」。展開するテキスタイルコレクションを紹介する旗艦店として誕生したのが「ホソオフラッグシップストア」だ。

 左官や箔貼といった伝統工芸で構成された工芸建築を舞台に、ストア、カフェ、ギャラリーが顔を揃える。

 「ギャラリーでは染織をアートやサイエンスなど多角的な視点から捉え、歴史と文化が凝縮するメディアとして発信できれば」と話すのは12代目の細尾真孝さん。

 ストアには200を超えて増え続けるテキスタイルのサンプルやホームコレクションが並ぶ。

 カフェではオリジナル家具の使い心地を体感しつつ、別注のマカロンを味わう。繰り広げられる「HOSOO」ワールドに浸りたい。

HOSOO GALLERY(ホソオ ギャラリー)

所在地 京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP SOTRE2F
電話番号 075-221-8888
営業時間 10:30~18:00
定休日 祝日
拝観料 無料
https://www.hosoogallery.jp/

Feature

アートで寄り道
美術館&ギャラリー

Text=Mako Yamato
Photographs=Atsushi Hashimoto