レバノン料理、甘いもの、ブランチづかいのカフェと地元でも注目を集める店から始める1日の清々しいこと。
どのお店へ行こうか選ぶのが楽しくなるおすすめの3軒をご紹介。
野菜中心のレバノン料理は柔らかな味わい
◆汽[ki:](き)
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「こんな時代だからこそ世代や性別、信仰や食のポリシーを問わず、みんなで大テーブルを囲めたら」と店主の長野浩丈さん。
そのスタイルにはまったのがハーブやスパイス、胡麻ペーストをふんだんに使う野菜中心のレバノン料理だったというわけだ。かくして京都では耳慣れないレバニーズが、2021年5月に登場するとたちまち街を席巻する。
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朝食に用意されたのは、ひよこ豆とそら豆のファラフェルやフムス、季節野菜のマリネを自分で仕上げるピタサンド。
自家製のピタブレッドがグレーなのは、調理の際に出る野菜の皮や端を薪窯で灰にし生地に練りこんでいるから。その灰は自家菜園で肥料としても使われ、サステナビリティへの意識が伝わってくる。
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天井から注ぐ朝の光も心地よく、香るスパイスに旅心も満たされるひとときだ。
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汽[ki:](き)
所在地 京都市下京区都市町149
電話番号 075-585-4224
営業時間 8:00~10:00(9:45 L.O.)、11:00~15:00(14:45 L.O.)
定休日 水曜 ※持ち帰りは9:00~15:00
Instagram @ki.kyoto
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Feature
1日を素敵に始める
京都の朝食3軒
Text=Mako Yamato
Photographs=Atsushi Hashimoto