反対に、あまり汚れていないからと、洗剤の量を減らしてしまうのもキレイに洗濯できない原因に。洗剤は、一定の濃度がないと汚れを包み込めず、衣類から汚れを離すことができません。また、せっかく衣類から汚れが離れても、それが洗剤で包まれた状態になっていないとまた衣類に戻ってしまいます。

 洗濯の前に、衣類の量、水の量、洗剤の量、この3つの量を調整し、洗濯機の中で、余裕をもって、しっかりと衣類が動き、ムラなく洗える状態を作る。これがキレイに洗濯するために、まず最初に押さえるべきポイントになります。

すすぎは最低2回、できれば3回

「3つの量」を守って、キレイに洗濯するための前提条件を整えたら、次に重要なのがすすぎです。

 すすぎの役割は、洗剤で包んだ汚れを水で薄めて、流していくことです。すすぎが不十分なことも、部屋干しした時に衣類がにおう原因になっています。

 今、洗剤は「すすぎ1回」を謳っているものが増えていますが、1回のすすぎでは、どうしても衣類に汚れが残りやすくなってしまいます。

 汚れをしっかりと流し切るために、すすぎは最低2回、できれば3回に設定することを口を酸っぱくしてお伝えしていますが、それほど、すすぎは重要な要素なのです。

 

柔軟剤の効果を十分に発揮させるには…

 また、柔軟剤を使う場合にもメリットが大きくなります。洗剤と柔軟剤は性質が逆です。そのため、すすぎが不十分で洗剤が残ったところに柔軟剤が入ると、柔軟剤は洗剤にくっついてしまい、本来の能力を活かしきれません。

 洗剤と汚れをすすぎでしっかり流しきった後に、柔軟剤を繊維に残すことで、柔軟剤の持つ「衣類を柔らかく仕上げる」「衣類の静電気を防ぐ」効果が十分に発揮されるようになります。

 洗濯の際、柔軟剤を毎回使う方も多いのですが、衣類を柔らかく仕上げる、衣類の静電気を防ぐ、この2つのどちらかの働きが必要なければ使わなくていいものです。

 逆に言えば、花粉などが気になる時には「衣類の静電気を防ぐこと」を目的に使う選択肢が出てきます。

2022.03.17(木)
文=中村祐一