能登半島の内湾に面した七尾の町を散策。伝統的なろうそく店や自然と共生する美術館など感性を磨く旅へ。

 七尾は、江戸から明治にかけての北前船時代に寄港地として栄えた。約600年の歴史ある商店街の一本杉通りには、その面影が今も残っている。おすすめの6スポットをご紹介。


御便殿から見る風景はまるで一枚絵のよう

◆白巖山 青林寺(はくがんざん せいりんじ)

 開湯1,200年の歴史のある和倉温泉で、艶やかな風景を愛でることができる場所として話題なのが「白巖山 青林寺」の御便殿。

 テーブルの反射効果で建物を囲む庭の木々が上下に広がり、見事な一枚絵のように見える様が美しく多くの人が訪れている。

 真冬は風情ある寒紅梅が咲き誇り、5月には深紅に染まった“のとキリシマツツジ”、秋は迫力ある紅葉に包まれ、四季折々の彩りが鮮やかな旅の記憶として、心に刻まれるのだ。

 そもそもこちらは2017年に国指定登録有形文化財として登録された由緒ある客殿。明治42年、後の大正天皇が和倉温泉を行啓されるにあたり、休憩所として作られた御便殿を移築保存したもの。

 殿下がお座りになった御座所は、格式の高い部屋に用いられる、栃の木を使った折上げ格天井に。本堂では坐禅や写経体験を行っているので、心静かな時間を過ごしてみるのもいい。

白巖山 青林寺(はくがんざん せいりんじ)

所在地 石川県七尾市和倉町レ61
電話番号 0767-62-2836
拝観時間 9:00~12:00、13:00~16:00
定休日 木曜
拝観料 500円
※坐禅・写経の予約は和倉温泉観光協会(https://www.wakura.or.jp/)が窓口

Feature

静寂に輝く美に出合う
海沿いの町、七尾へ

Photographs=Atsushi Hashimoto

この記事の掲載号

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