【界 津軽】

●津軽人の雪に対する繊細な感性
「津軽七雪かまくら」

 テレビや雑誌で見たことはあるけれど、意外と体験したことがないのが雪国のかまくら。かまくらを体験するとともに、津軽地域の人々の雪に対する多彩な感性にふれられるアクティビティが、「津軽七雪かまくら」だ。

 この地域で生まれた文豪、太宰治は紀行文『津軽』において、日々の暮らしで見る雪を7つの種類に分類した。ここでは7種の雪の結晶を、津軽に伝わる「こぎん刺し」の模様で表現。こな雪、つぶ雪、かた雪、わた雪、ざらめ雪、こほり雪、みず雪──。ドリンクやスイーツを楽しみながらかまくらの中で暖をとっていると、こぎん刺しの幻想的な雰囲気に包まれる。こうして、津軽の冬の夜は更けていく。

【「津軽七雪かまくら」概要】

期間:2022年2月1日~2月28日※積雪状態によって変更の可能性あり
時間:17:30~18:20/18:30~19:20/19:30~20:20
※かまくらは2基。1組1基の貸切利用。
※各回2組限定。1組は3名まで。
料金:1名2,500円(かまくら入場料・お菓子、ドリンク付き)
予約:公式サイトより利用日の4日前までに予約

●津軽じょんがら節が弾ける!
津軽三味線にふれる「手業のひととき」

 温泉旅館ブランド「界」では、より深く地域の魅力を感じてほしいという思いで、「手業のひととき」と銘打って地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々と接するご当地文化体験を提供している。「界 津軽」では、津軽三味線の演奏者、渋谷幸平氏の技にふれる機会を設けた。

 まず渋谷氏に目の前で演奏していただき、「弾く技」を間近で体感する。続いて、津軽三味線が作られていく過程の解説を聞き、「作る技」を知る。その後で行われる「津軽じょんがら節」のプライベートレッスンでは、多くの方が20~30分でサビのパートを演奏できるようになるという。夕食後には、津軽三味線の生演奏を鑑賞することもできる。

【「津軽三味線の達人技に触れる体験」概要】

期間:2021年12月1日~2022年2月28日
時間:16:00~17:00
場所:界津軽
料金:1名10,000円(税込、宿泊費別)
定員:1日1組(2~3名)
予約:7日前までに要予約*事前に宿泊予約が必要です。
受付:公式サイトにて7日前まで受付

2022.02.02(水)
文=サトータケシ