地元民や観光客に人気のカフェもオープン
また、2021年2月、波浮に拠点を移したのは、本誌にも執筆いただいているトラベルジャーナリストの寺田直子さん。
世界中を旅した寺田さんはプライベートで大島に足を運ぶ機会が多く、波浮の小さな町並みにほれ込んで移住。
カフェを開き、旅で出合った美味しいものやコーヒーを提供し、早くも地元民にも観光客にも慕われている。
「Hav Cafe」という店名は地名でもあり、人々が集って情報交換する“ハブ”としての存在にもなりつつあるようだ。
もちろん、港の景色は変わることなく、少し散歩をするだけでも灯台や切通し、思いもよらぬ海や森の景色に出合うこともある。
釣りをしても、カフェでゆっくりするのもいい。1泊するだけでもずっと暮らしてきたように体に馴染み、ゲストハウスに2、3泊もしたら住んでいるかのようにご近所さんや野良猫と挨拶が交わせそう。
若者たちの取り組みや、波浮に惹かれた移住者たちによって町にエネルギーが生まれ、きっとそれは「また来たい」と思わせてくれるはず。
ゆっくりだけれど進化していくこの町から目が離せない。
Hav Cafe
所在地 東京都大島町波浮港1
電話番号 04992-7-5845
営業時間 10:00~17:30
定休日 水~金曜
Instagram @havcafe
Text=CREA編集部
Photographs=Sai、Nanae Suzuki(Match box)