伝統ある小学校舎を改装した、旅の目的になるホテル

◆ザ・ゲートホテル 京都高瀬川

 今、私たちが泊まってみたいと感じるのは、独自のストーリーをもつホテル。

 しかもそれが、1200年余にわたって歴史を紡いできた古都・京都にあると聞けば、きっと訪れずにはいられないでしょう。

 2020年7月に開業したザ・ゲートホテル京都高瀬川は、築約100年という旧・京都市立誠小学校の校舎を受け継いだ、話題の新空間。

 注目すべきは、そのロケーション。京都らしい華やぎにあふれる木屋町や先斗町がすぐ近く。

 豪商・角倉了以によって拓かれた高瀬川の畔という、この街の歴史を深く感じさせる土地だからこそ、これまでとはひと味違う、新しい京都の「素敵」を感じることができるのです。

 かつて子どもたちが駆け回った校庭は、人々が憩う芝生の広場となり、レトロな校舎は「スクールハウス棟」と名付けられ、個性的な客室をはじめ、ゲストをもてなす空間として生まれ変わりました。

 新築されたメイン棟には、デザイン家具を配した「モデスト」、高級オーディオを備えた「シネマ」など、スタイリッシュな滞在を楽しめる多彩な客室を用意し、最上階には、祇園から東山までを一望するダイニングやバーなども。

 いずれもこだわりが詰まった空間演出で評判となっています。

 そして、184室の客室のなかでも人気を集めているのが、スクールハウス棟の「ラボ」。

 彫刻家・樂雅臣氏と植栽家・村瀬貴昭氏によるインスタレーションが展開されたユニークなゲストルームで、新しい時代の京都の遊び心を体感できる空間となっています。

 この唯一無二の空間を目当てに訪れるゲストも多く、まさに「旅に出たくなる」客室なのです。

写真=長谷川 潤
文=矢野詔次郎

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