2013年は日本スペイン交流400周年!

コリア・デル・リオ市にある支倉常長像(写真:コリア・デル・リオ市役所)

 2013年は、日本がスペインに初めての公式の使節団を送ってから400年目の節目にあたる。それを記念して、今年6月から約1年間、スペインでは日本関連の行事が目白押しとなるのだが、さて、その400年前の公式使節団とはどういうものだったのだろう。

 ときは1613年(慶長18)、仙台藩主・伊達政宗は、当時スペイン領であったメキシコとの貿易を望む徳川幕府の許可のもと、支倉常長を筆頭とする使節団を結成。10月28日に月ノ浦港(宮城県石巻市)を出発した使節団は、アカプルコ(メキシコ)、ハバナ(キューバ)を経由し、出航から1年後の1614年10月にようやくスペインのサンルカル・デ・バラメダに上陸する。

 同行していたフランシスコ会宣教師ルイス・ソテロの出身地であったセビリアで大歓迎を受けた一行は、その年の暮れにはマドリードに到着。明けて1月にはスペイン国王フェリペ三世、11月にはローマ教皇パウロ五世に謁見している。その後セビリアに戻り、スペイン国王との通商交渉を続けるものの結局かなわず、1617年にはスペインを離れ、最終的に仙台にもどったのは1620年9月22日。月ノ浦を出航してから何と7年もの歳月が流れていた。

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text:Miyuki Tsubota