それぞれに魅力的な伊豆大島の玄関口
元町と岡田・泉津、二つの港エリア

自然体の大島を堪能できるカフェや神社も

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　また、町角にある「島のアイスクリーム屋 トリトン」は地元で愛されるアイスクリームショップ。

　大島牛乳や明日葉、フルーツなど地元食材、アイスのテーマに合わせて選び抜いた食材を使った店主手作りのアイスはなんと30種類もあり、毎日訪れたくなる楽しいお店だ。

　一方、海と山が近く、のんびりした風情の岡田地区には、波浮と同様に新しい潮流が。牽引しているのは「島ぐらしカフェ chigoohagoo」。

　女性ふたりで営むカフェと宿で、カフェは早朝から営業しており、事前予約で上質な和定食を提供しているので体を整える島旅のスタートにもぴったり。

　季節によっては地元で採れた果実を使ったスウィーツなどもあり、自然体で大島を味わえる場所だ。

　宿は女性のみか女性同伴の宿泊のみ。隅々まで可愛く、香りなどにも気を配っていて、ほっとできる。都心からの忙しい女性のひとり旅が多いというのもうなずける。

　岡田から島の東側に回ったエリア・泉津には、多くの伝説や風習が受け継がれるお社「波治加麻神社」などがある。

　神社一帯の木々は三原山の噴火の影響を受けなかったため巨木が多く、うっそうとして神秘的な空間だ。ほかにも有名な泉津の切通しや椿トンネルなどがあり、変わらぬ深い緑の中に身を置くことができる。

　観光地の賑やかさをもつ元町と、手つかずの自然がすぐそばにある岡田。到着したら感じてほしい、二つの大島の入り口。

Photographs＝Sai、Nanae Suzuki(Match box)