「CREA Traveller」2021年春号の特集は、「日本の手仕事を探しに」。
そこにあるだけで、嬉しくなり、心豊かになるもの。守り抜かれた技が光る伝統工芸品であったり、作家や職人が丹精込めて作った日用品であったり、巡る季節に合わせて作られる保存食や郷土菓子であったり。
そんな人の手が生み出す美しきものを求める「ふらり買い物旅」を楽しんでみてはいかがだろうか。
この記事の掲載号
さて、この記事では、岡山県北東部に位置する盆地・津山へ。
出雲街道の要衝として栄えた城下町である津山は、江戸時代から続く情緒ある街並みも残り、訪ねるべきスポットも美味も盛りだくさん。
厳選したグルメや観光スポット、上質なステイができる宿など5軒をご紹介。
伝統とモダンが同居する和洋スウィーツ店
◆梅田屋羊羹店(うめだやようかんてん)

津山の西、真庭市にこんな素敵なスウィーツを作る店があったとは!
創業100年以上にもなる梅田屋羊羹店の5代目、梅林保明さんと妻の佑妃さんはともにフランス・パリで修業したパティシエで、4代目の和菓子作りを手伝いつつ、マカロンやフィナンシェ、クッキーなどの焼き菓子を製造。

最近では佑妃さんが完成させたラムレーズンサンドもSNS告知後に即完売という人気ぶり。

看板商品の落合羊羹は表面の糖化によりシャリシャリした味わいが特徴で、レトロな包装にも心奪われる。
この店ならではのショコラ羊羹などもあって、わざわざ立ち寄りたい注目のスポットだ。

梅田屋羊羹店(うめだやようかんてん)
所在地 岡山県真庭市落合垂水183
電話番号 0867-52-0042
営業時間 8:00~20:00
定休日 第1、3日曜
http://umedaya-yokan.jp/
Photographs=Masahiro Shimazaki