興味あることは沢山あるけど、「To Do List」じゃ重すぎる、スローなウィークエンドにしてほしい。そんなあなたのために、ゆるーい週末の過ごし方ガイドをCREA編集部が5つピックアップしてみました。

 もちろん、今週末は部屋でゆっくり寝て過ごしちゃう、なんてのもOK。だって、週末はまた来週もやってくるんだから。


①“Arts Towada”が10周年を機に、初となる常設作品の入れ替えへ

 十和田市のまちを美術館にするプロジェクト“Arts Towada”が2020年、10周年を迎えました。これを機に拠点施設である十和田市現代美術館では、開館以来初となる常設作品の入れ替え、展示室の増築、寄託作品の展示を行います。

 同時代性が求められる現代美術において、常に作品をアップデートしていくことが重要と考え、2021年度以降新たな作品を3点公開する予定です。

 常設作品としては、4月1日(木)からドイツ在住の現代美術家・塩田千春の十和田をモチーフにした新作を公開します。国内外の芸術祭や展覧会で公開された、船と糸を使用した作品シリーズの新作で、国内の公立美術館では初めての常設作品となります。

 また、12月には、アルゼンチン出身のレアンドロ・エルリッヒの作品を新しい展示室とともに公開する予定。

 さらに、新たな試みとして、期間を限定して公開する寄託作品として、4月1日(木)から京都在住の彫刻家・名和晃平の作品を美術館内の新たなスペースに展示する。

 Arts Towadaとしても、昨年から引き続き、10周年記念の「インター+プレイ」展を開催中です。十和田のまちは、美術館はもちろんのこと、人と作品、まちとアートが相互に行き来する、これまで以上に新しい気づきに満ちた空間になるはず。

 地方の穏やかな開けた空間に、今を切り取るアート作品が広がる十和田のまちは、自分を解放するためにおすすめの街。目まぐるしい今だからこそ、ちょっと出かけてみませんか。

十和田市現代美術館

所在地 青森県十和田市西二番町10-9
開館時間 9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始
観覧料 大人 1,200円
※高校生以下無料。企画展の無い時期は520円
https://towadaartcenter.com/

②JAGATARA復活、新曲を収録した12インチ・シングルレコードが発売

 日本のロック史を語る上で欠かすことのできない最重要バンドのひとつ、JAGATARA。バンドの中心人物であり、ヴォーカルだった江戸アケミの休止により解散していたこの伝説的バンドが、2019年3月にJagatara2020として完全復活を遂げたのは周知のとおり。

 2020年の1月29日には渋谷クラブクアトロでイベントを開催するとともに、新曲2曲に当時の未発表曲を収録したジャイアント・シングルも発売されました。

 それから1年を経て、去る3月31日、新曲2曲を12インチ・カットしたシングルレコードが発売されました。

 新曲はソウル・フラワー・ユニオン的な感じもしつつ。JAGATARAらしい反骨エネルギー溢れた1枚です。改めて当時のJAGATARAを聴きなおすと、今でもやっぱり新鮮だしパワフルだと感じることに驚愕します。「気が付いたら日本版フェラ・クティになっていた」と評されるJAGATARAですが、日本人のファンクってこういうことなんだろうと思います。

「あんた気にくわない」という言葉はJAGATARA(暗黒大陸じゃがたら)1枚目のアルバム『南蛮渡来』の1曲目「でも・デモ・DEMO」の歌い出しですが、内から自然発生的に湧き上がる怒りのエネルギーはこうして発散するのが正しいんだと思います。

 政治も社会も家族もあんたもクソくらえ。SNSでサイバー空間に投げられる無数の言葉よりJAGATARAの1曲の方がエネルギーに満ち溢れている、そんな気がします。

Jagatara2020

虹色のファンファーレ<完全限定生産盤>
12”シングルレコード
P-VINE
https://www.jagatara2020.com/

2021.04.01(木)
文=CREA編集部