第6の特徴「才能を信じ、練習で改善できるものを指摘する」

 改善点について指摘することが多いJ.Y. Park氏だが、それらはすべて「練習」に帰結するようなフィードバックとなっている。

 Nizi Projectにおいて彼は才能を否定することは一切なく、あくまでも「練習に一生懸命取り組み、課題を一つひとつ克服していけば夢を実現できる」というスタンスを終始貫いているのが印象的だ。

 これにより参加者は自身の才能やセンスを疑うことなく、高い壁に挑んでいくことができる。その結果、一心不乱に練習するようになり、成長していくこととなる。

 ある意味、J.Y. Park氏の言葉は言霊のように作用している。

このレベルだと歌手になれません。自信は膨大な練習量から出てきます。僕が思うに……(ニナさんは)優れた才能を持っています。しかし、その才能を活かせるかどうかは自分次第です。

スタイルも本当にいいし、外見も本当に魅力的で、綺麗だし、ニナさん自身の努力だけが足りないと思います。

(YouTube公式チャンネル「NiziU Official」[Nizi Project] Part 1 #5-1より)

でも今日も、地域予選のときから変わっていません。ただ可能性だけが見える。(ニナさんの)成長した姿が何も見えません。

ダンスはギリギリ覚えて真似して踊ったレベル。音程は少しは良くなったかもしれませんが、何ひとつ成長していません。とても不安定で、声がとても震えています。僕の期待値が高かったのかもしれませんが、とても残念です。

今度は僕が見た可能性がステージで現れたらいいなと思います。僕が見た才能は絶対にあるので、練習を頑張って、トレーナーの話をよく聞いて行動してもらえばすぐに成長できると確信しています。

(YouTube公式チャンネル「NiziU Official」[Nizi Project] Part 2 #1-2より)

2020.09.26(土)
文=青田 努