●Zouganista
(ゾウガニスタ)

彫った箇所に、木の色調を生かして切り出したパーツを嵌め込み絵を描く。「ゾウガニスタ」の象嵌作品は息を呑む美しさ。

 象嵌細工とは、あるものを象って嵌める伝統工芸のこと。

 古くから多用されており、家具や教会などの建築に施されてきた。

工房には数々の作品が並ぶ。

 家具修復職人を目指しフィレンツェに渡った望月貴文氏が木の象嵌細工と出合ったのは、師匠がその技術のマイスターだったから。

 その細工の美しさ、製作の面白さに魅せられて、ついには象嵌師として独立し、工房を開くことに。

工房で作業中の望月氏。

 象嵌の作業は非常に緻密で繊細なもの。

 まず、それぞれの木の色合いを生かして図柄を描き、絵に合わせて小さなパーツを薄く木から切り出したら、土台となる木の製品に嵌め込んでいく。

切り出した木のパーツ。
図柄に合わせて切り出した小さなピースを嵌めていく。

 丁寧で細かい作業を繰り返し、ようやく一つの図柄が完成する。

 伝統工芸を受け継ぐ繊細な手が作り出す作品は、自然が生み出す多様な色で織り成された模様がとても美しく、心にそっと優しく響くような、なんともいえない魅力を放つ。

 オーダーメイドでの販売も行っている。

写真左から、名刺入れ 420ユーロ、コインケース 300ユーロ~。スマートフォンケースは参考商品。
ペンダントヘッド 各95ユーロ。

Zouganista
(ゾウガニスタ)

所在地 Via dei Cardatori 20R, Firenze, Toscana
電話番号 3318223767
営業時間 10:00~19:00
定休日 土・日曜
http://zouganista.com/

Feature

フィレンツェで手に入れる
華麗なる手工芸品

Text & Photo=Ryoko Fujihara

この記事の掲載号

イタリア

CREA Traveller 2019年夏号

ダ・ヴィンチの愛した
イタリア

定価1,350円 (税込)

詳しくは
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CREA Traveller 2019年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在は異なる場合があります。