フィレンツェの版画クラブが企む
21世紀のルネサンスとは？

●L’armadillo Atrlier 51R
(ラルマディッロ・アトリエ・
 チンクワンタウノ・エッレ)

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 「芸術の街フィレンツェで今、芸術を目指す若者が少なくなっている」と聞いても、誰もにわかには信じないかもしれないが、危機感を抱いて行動を起こしている人がいる。

　それがこちらのアトリエ兼ギャラリーのオーナーアーティストであるエマニュエル・オルテガ氏とジャン=カルロ・アイオザ氏だ。

　二人は5年前からフィレンツェの伝統工芸である彫金を用いた版画クラブを始めた。

　クラブの会員になると、誰でもアトリエにある版画用の什器などを使え、ギャラリーで個展を開くこともできる。

　定期的にワークショップも開かれ、初心者用の体験ミニコースから、本格的に作品を作っていきたい人向けのものまで各種用意。

　芸術を後世に継ぐきっかけになることを願いつつ。

Text & Photo＝Ryoko Fujihara