益子焼づくしの滞在を楽しむ

◆星野リゾート 界 鬼怒川

 鬼怒川渓流沿いの森の中に佇む「星野リゾート 界 鬼怒川」は、2019年4月26日(金)、催しのリニューアルや新しい設えを用意することで、より益子焼の魅力が身近に感じられる宿として生まれ変わった。

 もちろんここもほかの「界」ブランド同様、“ひとり旅”プランがあり、民芸品や焼き物好きならぜひとも訪れたい宿だ。

 そんな界 鬼怒川の新しい設えのひとつが、約300枚の豆皿が並ぶ「豆皿ギャラリー」で、ここには益子焼をはじめとしたさまざまな産地の個性的な焼き物が並んでいる。

 決まりや縛りのない自由な作風の益子焼を、ほかの産地のものと比較してみることができるというユニークな空間だ。

 そして人気のご当地楽、“益子焼ナイト”もリニューアル。

 “益子焼ナイト”は、“益子焼マイスター”が益子焼の特徴や歴史、文化、器の楽しみ方を楽しく紹介するという催し。

 重厚な色合いとぼってりとした肌触りが特徴の益子焼は、今も昔と変わらず、手作りが主流の焼き物。

 このイベントでは、益子焼に使う釉薬(ゆうやく)や土に触れたり、他産地の器との比較をしたりと、楽しみながら益子焼を知ることができる。

 また“益子焼ナイト”では、“豆皿ギャラリー”から好みのものを3つ選び、お菓子を盛り付けることもできる。

 色の組み合わせを楽しんだり、お菓子との相性で豆皿を替えてみたり、益子焼マイスターと会話をしながら、かわいらしい豆皿を思う存分試すことが可能。

 もうひとつ注目したいのが、星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」の全国14の温泉旅館にて開催される納涼祭。

 “納涼”とは、冷たいものを食べたり、水に触れたり、暑さをしのぐために知恵をしぼって涼しくなる瞬間を作り出すこと。その“涼”をみんなで集まって楽しく涼もうというのが、界が提案する納涼祭だ。

 “王道なのに、あたらしい。”をコンセプトに掲げ、温泉旅館として和の趣を大切にしながら、その地域や季節ならではの楽しみ方を提案する。

 界 鬼怒川の納涼祭では“栃木の藍に染まる夏”をテーマに、黒羽藍染(くろばねあいぞめ)を使い、館内を藍色に染め上げる。

 栃木県の伝統工芸品で約200年の歴史を誇る黒羽藍染は、原料の藍に含まれる成分によって、防虫や抗菌の効果があり、古くから夏を快適に過ごすために取り入れられてきたのだとか。

 エントランスには大きな一枚布、回廊にはかざぐるまを配すなど、館内の随所が深い藍色で彩られ、涼を感じられる空間となる。

星野リゾート 界 鬼怒川

所在地 栃木県日光市鬼怒川温泉滝308
電話番号 0570-073-011(界予約センター)
http://kai-ryokan.jp/kinugawa/

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文=立花奈緒(ブレーンシップ)