「星野リゾート　界 津軽」
リニューアルオープンの全貌を公開

滞在時間を豊かにする
温泉と美食、ご当地楽

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　ここまで紹介してきたように、界 津軽は、より津軽らしさを追求した美しい空間に生まれ変わったが、このほかにも滞在を豊かなものにしてくれるものがある。

　そのひとつが、とろりとした感触で、古くから療養にも使われてきたという大鰐温泉の湯だ。

　樹齢2,000年の古代檜で造られた湯船を配した大浴場の大きな窓ごしには、四季折々の景色を望むことができ、情緒たっぷりの湯浴みが堪能できる。

　旅の楽しみのひとつでもある食事(夕食)は、地の食材にこだわり、伝統の調理法と斬新さを融合させた会席スタイル。

　春は地元で人気のとげくり蟹、夏に旬を迎えるアワビ、秋から冬には“黒いダイヤ”と称される大間のマグロなどがメイン料理として供される。

　旬の海鮮を中心にした料理の数々で、津軽の季節の美味をあますところなく味わえるため、料理を目当てにしたリピーターも数多い。

　そして「星野リゾート　界」ブランドの名物でもある、その土地の文化が楽しめる体験“ご当地楽”もぜひおさえておきたい。

　界 津軽ならではの“ご当地楽”のひとつは、津軽三味線全国チャンピオンの渋谷幸平氏と、その手ほどきを受けた宿のスタッフによる、津軽三味線の生演奏だ。

　今回のリニューアルで新設された「津軽四季の水庭」あるいはロビーで毎夜開催される。“叩き”という奏法が特徴の力強くダイナミックな三味線の音色をぜひ堪能して。

　また“津軽こぎん刺し”の体験も毎日行っていて、特に女性に大好評を得ている。ひと針ひと針、自ら縫って作る“こぎん刺し”のしおりは、旅の大切な想い出になるはず。

　春の桜、夏の瑞々しい緑、秋の紅葉、冬の雪景色……。リニューアルでさらに上質な温泉宿に生まれ変わった界 津軽で、北国の四季折々の風情を体感する、記憶に残る滞在を。

文＝立花奈緒(ブレーンシップ)