「CREA」2018年11月号は、本の特集。“101人の本と音楽とコーヒー”と題し、本と音楽とコーヒーを愛する101人に、大切な1冊、1曲、1杯を教えてもらう、そんな一冊となっている。

 ということで、読書の秋にちなみ、ちょっと贅沢な読書が楽しめる星野リゾートのロマンティック空間をご紹介。


「紅葉図書館」が
人と本とをつなぐ

◆軽井沢星野エリア

 星野リゾートが運営する日帰り商業施設「軽井沢星野エリア」は今まさに、紅葉の見ごろを迎えている。そんな軽井沢星野エリアに2018年11月9日(金)までの期間限定で、本を通して人と人をつなぐ屋外ブックスペース「紅葉図書館」が開かれている。

 誰でも立ち寄れる「紅葉図書館」には、星野エリアのスタッフが選ぶ、軽井沢で読んでほしい本がずらりと並ぶ。青空と紅葉のコントラストが美しい軽井沢の地で、好みの席をキープし、好みの本を読む。そんな贅沢な時間を過ごすことができるのだ。

 「紅葉図書館」は、ただ無料で本が読めるスペースというわけではない。

 選者がおすすめしたい本のブックレビューを掲示する“感想文ツリー”が設けられているのも特徴のひとつだ。

 それぞれの本の選者が、思いあふれるレビューを葉の形の用紙に記し、樹木を模したツリーに飾る。そして、そこを訪れた人もレビューを加え、今まで読んだ本の中から、軽井沢での生活に新たな発見を与えてくれた本について記し、ツリーに飾る。

 こうしてツリーは、日を追うごとにレビューの葉で飾られ、賑やかになっていく。この感想文ツリーは、知らなかった本との出会いのきっかけにもなってくれるはずだ。

 また、琴線にふれたページ、新しい発見があったページなどに貼って、感動を人に伝えることができる小さな付箋“ひとことブックマーク”も、人と人、人と本をつなげるコミュニケーションツールのひとつ。

 また「紅葉図書館」では、不要となった本の寄贈を受け付けている。集まった本は、オンライン上の書店を運営する「バリューブックス」を通して販売され、その売上は、NPO法人「ピッキオ」が行うクマ保護管理活動に活用される。

 ちょっぴり贅沢なシチュエーションで読書を楽しみたい。新しい本との出会いを楽しみたい。そんな人こそぜひ「紅葉図書館」を訪れてほしい。

軽井沢星野エリア

所在地 長野県北佐久郡軽井沢町星野
電話番号 0267-45-5853
http://www.hoshino-area.jp/

文=立花奈緒(ブレーンシップ)