スイス・ベルナーオーバーランド地方に位置する山岳リゾートのカンデルシュテーク。首都ベルンからは電車で約1時間。標高1,174メートルの村は夏でも涼しく、避暑地として人気です。

 今回はカンデルシュテークからゴンドラに乗り、美しい山上湖として有名なエッシネン湖を目指しました。2007年には、この湖とともにヴェッターホルンやブリュームリスアルプホルンなどのベルナーアルプスの山々を含む地域が世界遺産「スイスアルプス・ユングフラウ・アレッチ」の一部として追加登録されました。
 
 今日はカンデルシュテーク駅からスタート。ベルンからブリークまで南北に走るレッチュベルク鉄道(BLS)を利用します。

 レッチュベルクトンネルでは、自動車に乗ったまま、1本の長い列車で運送してくれるカートレインも運行していて、カーフェリーの列車版といった感じで、全長14キロ以上もある長いトンネルもラクラク通過できます。

 看板に従ってゴンドラ乗り場まで約15分歩きます。白い氷河に見える山は3,663メートルのブリュームリスアルプホルン。

 現在のゴンドラは8人乗り。数年前までは2人乗りの情緒あふれる横乗りリフトだったのを思い出しました。当時、寒い日には毛布を貸してくれました。

 山頂駅は標高1,682メートル。ここから湖まで約30分の緩やかな下りのハイキングをスタート。歩きやすい平坦な道が続くので気軽に行きやすく、ベビーカーで来るファミリーも多く、学校の遠足で来る子供たちもいます。

 8スイスフラン払えば電気自動車で行くことも可能です。

文・撮影=西村志津