スイスの大絶景温泉に行ってきました!

日中の温度はマイナス1度。太陽の光を浴びながらゆったりリラックスする人々。

 スイスの温泉地として有名なロイカーバートへ行ってきました。

 ヴァリス州のロイク駅からバスで約30分、ゲンミ峠の麓にある標高1411メートルの村は、ローマ時代から峠を行き交う旅人に親しまれ、ピカソやゲーテ、マーク・トウェイン、コナン・ドイルなど多くの著名人も訪れていたそうです。

 複数の源泉から51℃のお湯が毎日約390万リットルも湧き出す豊富な湯量で、20カ所以上のテルメやホテルに送られています。温泉施設のテルメは特に冬が人気で、ウィンタースポーツで冷えた体を温めゆっくり滞在するのにおすすめです。

インフォメーションセンター。
村内にある泉。飲めませんが、触れるとぬるま湯くらいの温度で気持ちがいい。足湯もあればいいのに!

 快晴に恵まれたので、ロープウェイでゲンミ峠にあがることに。展望台とレストラン、山岳ホテルがある岩の谷間の光っている部分へ向かいます。

 毎年7月には展望台のある山頂駅から村へ1000頭を超える羊の群れが山道を行く「ゲンミの羊飼い祭り」が行われるので、いつか見に行ってみたいと思いました。こんな岩に道があるの!? と驚いてしまいますよね。この冬はたくさんの雪に覆われ、屋根の雪も重そうでした。

谷深い岩に囲まれた村。展望台からどんな景色が見えるのか楽しみです!
ロープウェイは30分ごと。往復で大人が34フラン、半額パスがあれば17フラン。

 山頂駅は標高2350メートル。そりコースがしっかり圧雪されていました。冬の装備が整っていれば、山上湖のダウベンゼーやレマーレンヒュッテへ行くこともできます。夏の散策やハイキングもおすすめです。ダウベンゼーから北上すると、カンデルシュテークへ抜けます。

鉄塔の真上あたりにレマーレンヒュッテがあります。ソリコースも圧雪がしっかりしていてスピードが出そうです!
空中に飛び出した展望台。

 マッターホルンやミシャベル山群、ヴァイスホルンやチナールロートホルンの絶景が広がり大感激! ロイカーバート村の全体も見渡せ、壮大な景色にうっとりしてしまいました。

 すでにツェルマットやグリンデルワルトを訪れたことのある方にもおすすめの山岳観光地です。遠くからマッターホルンを眺めるのも気分がいいですよ。

ヴァリス州の4000メートル峰の絶景。透き通った冷たい空気に高い空。気持ちも晴れます!

文・撮影=西村志津