新宿から約40分でたどりつく
武蔵野の森に囲まれた都市型リゾートホテル

 JR新宿駅から中央線青梅行きに乗って約40分、昭島駅で下車。武蔵野の穏やかな空気に満ちた昭島駅の北口エリアに、3万坪もの敷地を有するリゾートホテル「フォレスト・イン昭和館」がある。3万坪といえば、東京ドームで約2個分という広さだ。そしてその敷地面積の3分の2が、樹齢60~70年になろうかという木々の森。森にはウッドチップを敷き詰めた散策路を整備して、ホテルに集うすべての人々に安らぎの空間を提供している。

森側の客室からの景色。春には桜、秋には紅葉と季節によってその表情を変える

 この広大な敷地に建つホテルにして、総客室数はたったの98室。3~8階に位置するゲストルームは、スタンダードタイプでも30平方メートルの広さを確保し、窓からは木々の向こうに昭島駅方面の町を望む町側と、森を見下ろす森側の2タイプの景色を望む。どちらのタイプのゲストルームも木目を活かした柔らかなデザインで、旅の解放感に包まれる居心地のいい空間になっている。

 しかしせっかくのリゾートホテル滞在を、ゲストルームに籠っているだけではもったいない。朝に夕にと森林浴を楽しむのはもちろんのこと、おすすめなのはホテルの最上階、10階にある「ラウンジ ダコタ」。足もとまで大きく取られた窓の外には遠くに狭山丘陵を見渡し、眼下にはホテル所有の森が広がる天空のラウンジだ。時々空を横切るのは、近くにある米軍横田基地を離着陸する飛行機。ふかふかのラウンジシートに身を沈めて、ゆったりと流れていく非日常の時間に身をゆだねたい。遠くに街の明かりを望む夜もロマンティックだけど、明るい時間に訪れると広大な森をより実感できるだろう。

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