6月の半ばにイタリア各地を襲った猛暑。今年の夏は異常な暑さが予測されており、今後8月中旬までは40℃超えをする日もあるようだ。
さて、暑さが続くとすっきりした喉ごしのものを求めたくなる。そんな夏場に人気なのがグラニータ・ディ・カフェ(エスプレッソ・シャーベット)だ。ローマの老舗バール、タッツァ・ドーロ(Tazza d' oro)は、ほぼパンテオンに面している最高の立地というせいもあって、グラニータお目当ての人々が後を絶たない。
プラスティックカップに敷かれた生クリームにグラニータが乗せられ、さらに生クリームがたっぷりもられるのがタッツァ・ドーロのスタイルだ。ただ、かなりのボリュームなので、私はいつもベースの生クリームは省いてもらっている(カップにグラニータを入れてもらい、生クリームは上部のみというが私流)。
時期を同じくして登場するのが、冷たいエスプレッソをシェークしたカフェ・シェケラート。通常、カクテルグラスを使って出されるカフェ・シェケラートは見た目も美しい。すでに加糖されているため、ブラック派には向かないが、こちらも夏場にぜひ一度はお試し頂きたいバール・メニューのひとつだ。
text&photographs:Yukie Muramoto