「コンラッド」が満を持して
ニューヨーク初進出

自由の女神を望む絶景の屋上バーで至福のひと時を

 太陽に照らされたアトリウムは、15階部分までが吹き抜けとなっている開放的な空間。ここでは、現代美術の巨匠、ソル・ルウィットによるドラマティックな絵画「ルーピー・ドゥーピー」がゲストを待ち受ける。30×24mにもおよぶその大きさは、ルウィットの残した作品の中でも最大規模。この絵画を完成させるために彼は、380Lものペンキと3000時間もの作業を必要としたという。

スライディングドアによってベッドルームと仕切られたワークスペース。ビジネスユースでホテルを利用するゲストも、これなら集中して仕事に励むことができそうだ

 同作品をはじめ、コンラッド ニューヨークは全館内に2000点もの現代美術作品を収蔵。パブリックスペースや客室において、パット・ステア、イミ・クネーベル、マーリ・ヘイルマン、エリザベス・ペイトンなど、綺羅星のごときアーティストたちの作品にふれることができるのだ。

 美食家のツーリストも、このホテルには熱い視線を送っているところ。レストラン「アトリオ」は、ウッドストーン石窯を備えたオープンキッチンで調理したモダンな地中海料理が評判を呼んでいる。また、屋上の「ルーピー・ドゥーピー・バー」は、春から秋にかけての季節限定で開店。自由の女神やエリス島、そしてハドソン川などを見渡すことのできる180度にわたる絶景の中でカクテルや小皿料理を味わう至福のひと時を楽しみたい。

 日進月歩の変貌を続ける街、ロウアー・マンハッタンを体感するには最高のホテルだといえるだろう。