これがおみやげの自販機!
今回ご紹介したいのは、世界的にも珍しい「おみやげ自販機」です。
地元の若手デザイナーらが立ち上げた「澳門遇見文化有限公司(Meet Culture Ltd.)」というベンチャー企業が「遊覓(MEEET MACAU)」のブランドで展開しているもので、2017年下半期に登場して以降、じわじわと設置箇所を増やしており、2018年5月末現在の設置場所はマカオの玄関口となるマカオ国際空港、マカオタワーや大型IR(統合型リゾート)といった観光スポット、ホテルロビーなどを中心に12カ所となっています。
今後、さらに増える見込みとのこと。また、マカオグランプリなど大型イベント開催時には、臨時で追加設置される場合もあります。
取り扱い商品は、マカオらしさを感じさせるものが中心で、大きく「世界遺産」と「季節のイベント」をテーマにしたものに分類されます。
「世界遺産」は、建築物をモチーフにしたポストカード、キーホルダー、コースター、ペーパークラフト、マグカップのフタなど定番のもの。「季節のイベント」については、マカオグランプリやクリスマスをモチーフにしたもので、時期により商品が入れ替わります。
ちょうど取材時(5月中旬)は毎年旧暦の4月8日(2018年は5月22日)に開催されるマカオの伝統行事「醉龍節(ドランケン・ドラゴン・フェスティバル)」のアイテムになっていました。
商品はモチーフ選定や色遣いが、さすが地元のデザイナーによるものと納得させられるものばかりで、マカオの思い出を持ち帰り、ずっと大切にしてほしいという想いが込められているそう。デザイナーの「マカオ愛」を感じさせるだけでなく、おしゃれ&かわいいを兼ね備えた女子受けもバッチリという商品が揃います。
商品ラインナップも豊富で、自販機の前で商品選びに悩むほど。価格帯はポストカードの10マカオパタカから、世界遺産建築物のペーパークラフトの75マカオパタカまでで、30マカオパタカ前後の商品が中心です。
マカオ国際空港の出発フロア(搭乗ゲートエリア)にも設置されているので、残った現地通貨の有効な使い道としてもおすすめです。自販機なので、24時間365日(施設内にある場合は、その施設の営業時間に準じますが……)、いつでも利用できるのも便利です。
ちなみに、使用可能な紙幣はマカオパタカ、香港ドル、人民元、硬貨はマカオパタカが使用可能で、お釣りも出ます(マカオパタカのみ)。今後、マカオの交通系ICカード「マカオパス」にも対応する予定があるそうです。
ぜひ次回マカオ訪問の際にチェックしてみてはいかがでしょうか?
※1マカオパタカ=約14円
◆最新の自販機の設置箇所はホームページでチェック
遊覓(MEEET MACAU)
http://meeetmacau.com/
勝部悠人(かつべ ゆうじん)
大学時代にポルトガル語を専攻。大学卒業後、日本の出版社に入社し、旅行・レジャー分野を中心にムック本の編集を担当したほか、香港・マカオ駐在を経験。2012年にマカオで独立起業し、邦字ニュースメディア「マカオ新聞」を立ち上げ、現地最新トピックを日本市場に向け毎日発信している。
マカオ新聞 http://www.macaushimbun.com/
文・撮影=勝部悠人(マカオ新聞)