コンパクトな不夜城だから
時間が有効活用できる!

 海外旅行計画を立てるにあたっては、現地での観光、食事、ショッピング、アクティビティ等々、ついつい予定が詰まりがちです。営業時間の兼ね合いもあり、限られた滞在時間のなかでのスケジュールのやりくりがたいへんで、すべて回りきれずに消化不良だったという経験をされた方も多いかもしれません。

2017年に開業10周年を迎えた、コタイ地区を代表する大型IRのひとつ「ヴェネチアン・マカオ」。
色鮮やかなネオン煌めくマカオ半島中心部に建つカジノ付きリゾートホテル「グランド・リスボア」は不夜城・マカオの代名詞的存在。周辺は深夜でも人の往来が多く賑やか。

 実は、マカオが短期の旅行でも限られた時間を有効活用できる穴場的デスティネーションなのをご存知でしょうか。その理由として、街のサイズが約30平方キロメートル(東京都世田谷区の約半分)とコンパクトな上、見どころがマカオ半島の中心部とコタイ地区に集中しており、移動にかかる時間が少ないこと。「不夜城」と形容されるように、24時間営業のカジノの存在により、深夜営業がスタンダードになっていることが挙げられます。

 マカオ半島の中心部は「旧市街」にあたり、世界遺産群をはじめ、カジノ付きのリゾートホテル、ショップやレストランが軒を連ねます。コタイ地区は新たに埋め立て造成された「副都心」的存在で、ラスベガス型の大型カジノIR(統合型リゾート)が多数建ち並びます。2つのエリアの間はタクシーを利用しておよそ15~20分ほど、路線バスも終夜運行しており、時間を問わず容易にアクセスできます。

ヴェネチアン・マカオ
https://www.venetianmacao.com/

グランド・リスボア
https://www.grandlisboahotels.com/en/grandlisboa/

夕食後のショッピングも余裕

 マカオのカジノ施設は年中無休、24時間営業が基本です。なかでも、コタイ地区のIRはカジノだけではなく、大規模なショッピングモールを併設していることでも知られます。

コタイ地区の大型IR「シティ・オブ・ドリームズ マカオ」のショッピングアーケード。

 さすがにショッピングモールは24時間営業というわけにはいきませんが、それでも概ね午前10時から深夜0時までオープンしています。夕食をゆっくり済ませてからでも、十分にショッピングを楽しむことができるのです。マカオのIR併設ショッピングアーケードには香港や欧米資本のファストファッション、ハイブランド、ウォッチ&ジュエリー、家電、土産物店など、幅広いラインナップが揃っています。

 午前中から夕方にかけての時間を世界遺産めぐりやアクティビティに充てることができるので、スケジューリングの幅が広がります。さらに、ショッピングを終えた後、余力があればカジノへ繰り出すこともできます。カジノ内には24時間営業のカフェ・レストランがあり、食事にも困りません。せっかくはるばる海外へ来たのに夜の時間を持て余したり、ホテルの部屋で手持ち無沙汰ということがなく、むしろ眠る時間がもったいないほどです。

コタイ地区の大型IR「ギャラクシー・マカオ」のカジノエントランス。

シティ・オブ・ドリームズ マカオ
http://www.cityofdreamsmacau.com/

ギャラクシー・マカオ
https://www.galaxymacau.com/zh-hant/

文・撮影=勝部悠人(マカオ新聞)