フレンチの最高峰を極めるガストロノミー店が数多くあるパリで、小さな変革!? ラグジュアリーの粋を追求する若きシェフが提案する“日々の美食テーブル”へ。厳選した4軒をご紹介。

» 第2回 注目度No.1日本人シェフの新店
» 第3回 隠れ家ホテルで味わうモダン料理
» 第4回 グリルと炭焼きで表現するスーパー素材料理

ランチとディナーはもちろん
ブレックファストも評判!

◆Divellec(ディヴレック)

ホタテ貝のヒモを加えてリズミカルな食感と風味を作る“ヤリイカのカルボナーラ仕立て” 28ユーロ。

 70年代にシェフ、ジャック・ル・ディヴレックが開いた「ル・ディヴレック」は、ビスク・ドゥ・オマールや舌平目のムニエルなど、伝統的なフランスの魚料理の最高峰を味わえる名店としてパリジャンに愛された。

青リンゴのジュレとレモンキャビア、ピンクペッパーをアクセントに効かせたスズキのカルク(マリナード) 36ユーロ。
仕上げに野生のフェンネルのスモークを焚き染めるオマール海老のナヴァラン 75ユーロ。オマールのジュでコンフィしたジャガイモ添え。

 2013年の閉店後、マチュー・パコーが引き継ぎ、2年をかけて新装オープン。2016年より1ツ星を獲得。大理石のカウンターや樫の木のテーブルなど自然素材にこだわり軽やかにまとめたダイニング80席の他、アンヴァリッドの広大な広場に面したテラス席も快適。

“マロングラッセとクレマンティーヌ” 22ユーロ。バニラが香るホイップクリームとメレンゲを合わせ、まるでフレッシュなミカンのモンブランのよう。

 ランチとディナー以外に、卵料理とコーヒーが自慢の朝食も。知られざるブレックファストタイムの穴場と言える。

広々と明るいダイニング空間。
「ランブロワジー」「アピシウス」とコルシカ島のレストランの総シェフも兼務するマチュー・パコー。

Divellec(ディヴレック)
所在地 18 rue Fabert 75007 Paris
電話番号 01-45-51-91-96
営業時間 12:00~14:30、19:30~22:00(L.O.) ※朝食営業(8:00~10:00)もあり。
定休日 無休
http://www.divellec-paris.fr/

Text=Chiyo Sagae
Photo=Atsushi Hashimoto