◆星野リゾート 界 津軽
雪景色に包まれた伝統ある湯治場

全国で生産量1位を誇る青森りんごを湯船に浮かべた“りんご湯”に浸かり、大きな窓の外に広がる雪景色にほっこり。

 桜で有名な青森県が誇る城下町・弘前から電車で約10分。「星野リゾート 界 津軽」は、古くから湯治場として知られる大鰐温泉にある。

 大鰐温泉は、神経痛、筋肉痛、関節炎、五十肩、慢性消化器病などに良いとされるナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、とろみのある湯が特徴。体が芯まで温まると評判だ。

 大浴場の大きな窓越しには四季折々の風景が広がり、樹齢2000年を超える古代檜の湯船にゆったりと浸かりながら、風情たっぷりの湯浴みが楽しめる。この季節なら、昼と夜でまったく雰囲気の異なる幻想的な雪景色をぜひ目に焼き付けたい。

津軽の冬の風物詩の雪燈籠。日没後は伝統工芸品“津軽こぎん刺し”の模様が浮かびあがる“こぎん幻燈(げんとう)”が灯り、昼とは異なる雰囲気に。

 夜、敷地内を照らすのは、津軽地方の伝統工芸“津軽こぎん刺し”の模様をモチーフにした幻想的な“こぎん幻燈”と、“こぎん雪燈籠”だ。

 幻燈とは、光を投影する技法のことで、宿泊棟の通路の天窓や壁、廊下などに、いくつものこぎん模様の灯りが映し出される。投影される模様は、雪国・津軽に舞う雪の結晶をイメージした灯りで、その模様が美しく浮かび上がるという仕掛けだ。

大間産マグロをふんだんに盛り込んだ“大間のマグロづくし会席”は、「界 津軽」の冬の名物。青森の地酒とのマリアージュにほっこり。

 青森の冬といえば、雪景色はもちろんグルメも注目の的だ。青森は日本海、太平洋、津軽海峡と豊かな漁場に囲まれ、贅沢な海産物が豊富に揃うが、秋~冬は全国的に有名な大間のマグロの季節。

 この大間産マグロは“黒いダイヤ”と呼ばれ、名実ともにマグロの最高峰と言われている。

 大間マグロのストレートな美味しさを味わうお造り、贅沢なねぎま鍋、〆には赤身・中トロと帆立貝を合わせたとろける旨さの握り寿司……。大間産マグロをとことん満喫できる“大間のマグロづくし会席”は、3月いっぱいまでのお楽しみ。

宿の目の前のりんご畑には、かまくらの中で津軽の地酒を味わう冬季期間限定の「かまくらBAR」がオープン。地酒の飲み比べなどができる。

 津軽の雪景色と温泉情緒が織りなす、ゆったりとした時間が流れる「界 津軽」は、大人のための寛ぎの宿。季節の宿泊プランや航空券付宿泊プランもあるので、詳細は公式サイトをチェックして。

星野リゾート 界 津軽
所在地 青森県南津軽郡大鰐町大鰐字上牡丹森36-1
電話番号 0570-073-011(界予約センター)
http://kai-ryokan.jp/tsugaru/

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文=立花奈緒(ブレーンシップ)