日本のポップカルチャーは、海外でも熱狂的なファンが急増中なのは、みなさんご存知のとおり。

 インドネシアでもK-POPやI-POPが大人気で、なかでも首都ジャカルタで話題沸騰中なのが“JKT48”。AKB48初の海外姉妹グループということで、日本でもワイドショーをにぎわせているが、地元インドネシアでは飲料や日用品を扱う大手日系企業のテレビCMにも出演するなど、各方面からひっぱりダコの人気ぶり。

 そんな日本生まれのポップカルチャーがますます盛り上がるなか、2月下旬に、日本の文化庁がバックアップし、“ジャパン・ポップ・カルチャー・フェスティバル”が首都ジャカルタで開催された。

 東日本大震災の被災地のために、インドネシアから寄せられた多大な支援・寄付金への御礼の意味も込められたこのイベント。目玉プログラムとなったのが、世界初のコラボレーションとなるJKT48とAKB48の共演コンサートだ。

 AKB48メンバーのなかでも売れっ子の高橋みなみさんや指原莉乃さんをはじめ、16名がジャカルタ入りした。

 コンサート会場前にはインドネシア人ファンによる長蛇の列ができ、今か今かと開演を待つ姿が。

 ファンクラブも結成されていて、日本語で「インドネシアへようこそ」と書かれたお揃いのTシャツを着ている人も……。

<次のページ> 初の海外姉妹グループをなぜインドネシアで誕生させたのか……

text:Yoko Yoshida
photographs:Doddy Obenk