厳選素材で手間暇かけて
つくられるスイーツ

 グレッゾのチョコレート、ジェラート、ケーキ、スムージーは店の奥の厨房でつくられています。

 原料となるアーモンドミルクは国産のアーモンドを使った自家製で、できてから24時間以内に使いきるという徹底ぶり。乳性の素材はいっさい含まれていないので、ラクトースアレルギーの人も動物性の食物を口にできないビーガンも安心して食べることができます。甘味はビタミンやミネラルが豊富なパームシュガーで補い、素材も有機栽培の選りすぐったものだけを使っているそう。

Pralina(プラリーナ)と呼ばれるボール型チョコはひと粒3.20ユーロ。ギフトにしたい場合は6個入り(写真)か10個入りの箱を選んでチョイス。

 低温で時間をかけてつくるからなのか、ジェラートは素材そのものの味がぐっと凝縮された濃厚さがあるのに、普通のジェラートを食べたときに感じる重たさがありません。チョコレートも然り。しっかりカカオの味はするけれど、しつこさがなくさらっとしています。ミルクや生クリームを使用していないからなのだと思います。

ジェラートは小中大のカップのみ(3、4、5ユーロ)。写真の小サイズカップは2フレーバーを選べる。左はヘーゼルナッツ&ジャンドゥイア、右はブルーベリー&ピスタッチオ。
加熱せず天日干しで乾燥させたエクアドール産のカカオ、パームシュガー、ココナツバターのみでつくられるグレッゾの板チョコ。

 そのように手間暇かけてつくっているので、一般のスイーツに比べると値段は少々高めですが、私の友人のように甘いものが大好きなのにアレルギーで食べられないという人にとっては、(ちょっとオーバーかもしれませんが)救世主のような存在だと言えるでしょう。

 実際のところ、それまでグレッゾを知らなかった彼女は、私が持参した手みやげに驚き、喜び、何度もお礼を言い、今ではすっかりこの店のお得意さまになっているようです。

お土産にも喜ばれるカカオとピスタッチオのプチパウンドケーキ。

Grezzo(グレッゾ)
https://grezzorawchocolate.com/

●ローマ店
所在地 Via Urbana 130 Roma
電話番号 06-483443
営業時間 日~木曜 11:00~23:00、金・土曜 11:00~24:00
定休日 無休

●トリノ店
所在地 Via Giovanni Amendola 9/D
電話番号 011-19213584
営業時間 月~木曜 8:30~23:00、金曜 8:30~24:00、土・日曜 9:30~24:00
定休日 無休

村本幸枝(むらもと ゆきえ)
1989年ローマに移住。イタリアで法人を立ち上げ、無料日本語情報誌「ラ・プリマ」を創刊(2000年休刊)。2000年、株式会社アッティコ設立。FIFA日韓W杯イタリアチーム帯同、イタリア・フェスティバル in 東京ドーム他、イタリア関連のコーディネートを数多く手がける。現在は日本とイタリアを半々で過ごし、TV・雑誌の他、イベントや企業視察研修旅行など、幅広い分野で日伊間のコーディネートを手がけている。

Column

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文・撮影=村本幸枝(アッティコ)