レトロ風情漂うプチホテル

デラックスタイプの客室イメージ。バルコニー付き。

 ポウサダ・デ・モンハの客室数は20、客室タイプはスタンダード、デラックス、スイートの3種となっています。

 いずれの客室にもレトロな東洋風、ポルトガル風の木製の調度品が配され、温かく落ち着いたムードが漂います。近年、相次いでオープンしているIRに併設のホテルと比較すると、かなり古めかしい印象は否めませんが、きちっと掃除は行き届いており、清潔に保たれています。

 バスアメニティは、エコ推進のためリクエストに応じて用意するスタイルを採用。エアコンは設置されているものの、客室には扇風機も用意されており、環境意識の高さを感じさせます。

左:客室にはレトロな調度品が配される。
右:朝食会場もクラシカルな雰囲気。ホテル敷地内で自家栽培したハーブなどの食材も使われるという。

 客室の設備面では、テレビ、電話、ミニバー(冷蔵庫)といった最低限のものが揃うほか、客室内で無料Wi-Fiサービスを提供しています。共用施設については、IFTキャンパス内のジムと図書館を利用することができます。

 学生たちと一緒に運動して汗を流したり、机を並べて読書に励んでみるのも貴重な思い出になることでしょう。教育機関なので当然ではあるのですが、カジノは併設しておらず、徒歩圏内にもカジノ施設はありません。最も近いギャンブル施設となるドッグレース場までは、徒歩約10分の距離です。アカデミックな雰囲気が好きで、ゆっくり過ごしたいという方にはぴったりです。

コスパは抜群

歴史を感じさせるポウサダ・デ・モンハの建物。

 ポウサダ・デ・モンハの1泊あたりの宿泊価格はスタンダードルームで日~木曜が700パタカ、金曜が800パタカ、土曜・祝前日、旧正月などの繁忙期が1,000パタカ(すべて朝食付き)となっており、宿泊料金が高騰する夏休みやマカオグランプリといった繁忙期も含めて固定されています。また、一般のホテルでは客室価格に政府税5%、サービス料10%が加算されますが、こちらは表示価格=支払い価格となります。

 同じクラスの一般のホテルと比較した場合、コスパの良さが光ります。このほか、7泊、14泊、30泊の割安レートも用意しており、長期滞在を計画している方には心強い存在です。なお、すべて禁煙ルームで、喫煙所は屋外に設置されています。

直接予約のみ

 昨今、大手ホテル予約サイトを使って価格を比較しながらホテル選びをされる方も多いと思いますが、ポウサダ・デ・モンハは直接予約のため、サイトに表示されないことがほとんどです。予約は公式ホームページからオンラインで完結(クレジットカード決済)できます。なお、3カ月先までの予約が可能で、毎月初旬に1カ月ずつ更新されます。

Pousada de Mong-Há(望廈迎賓館)
所在地 澳門望廈山
電話番号 2851-5222
http://www.ift.edu.mo/EN/Pousada/Home/Index/240

勝部悠人(かつべ ゆうじん)
大学時代にポルトガル語を専攻。大学卒業後、日本の出版社に入社し、旅行・レジャー分野を中心にムック本の編集を担当したほか、香港・マカオ駐在を経験。2012年にマカオで独立起業し、邦字ニュースメディア「マカオ新聞」を立ち上げ、現地最新トピックを日本市場に向け毎日発信している。
マカオ新聞 http://www.macaushimbun.com/

Column

気になる世界の街角から

世界の12都市から、何が旬で何が起きているかをリポートするこのコーナー。
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文・撮影=勝部悠人(マカオ新聞)