「星野リゾート　界」のご当地部屋で
伝統工芸に囲まれてゆったり過ごす

楽都松本ならではの
オーディオクラフトルーム

歴史ある浅間温泉と、信州ワインに合う和会席を堪能できる「星野リゾート 界 松本」。

 松本の奥座敷、浅間温泉に佇む「星野リゾート 界 松本」。現代的なデザインの建築と伝統工芸の美が調和した温泉宿だ。

 ふたつの大浴場で合わせて八種十三通りの湯浴みができ、温泉水が循環する寝椅子型の「ラディアントバス」や「檜おがくず風呂」など、多様な湯浴みを楽しめば、ぐっすり眠れそうだ。

露天風呂とテラス付きの客室に、音楽とクラフトの文化を採り入れた「オーディオクラフトルーム」。

 そんな「界 松本」に用意されているご当地部屋は「オーディオクラフトルーム」。楽都と呼ばれる松本は、音楽に親しむ文化が成熟していることで有名だ。また、クラフトフェアなどのイベントも盛んで、ものづくりに敬意を払うクラフト文化が根付いている。この客室は、そのふたつの文化の要素を採り入れた部屋なのだ。

4人の演奏者のオブジェがカルテットを奏で、音質を支えている。手づくりの木製のスピーカーとアンプは、工房アンダンテの吉田直樹氏によるもの。

 部屋に足を踏み入れると、ジャズの音色が。ジャズカルテットのオブジェがあしらわれたクラフトスピーカー、その名も「JAZZ QUARTET」は、ジャズ鑑賞にぴったりの低音がしっとり響く造り。バイオリンなどの楽器をつくるための木材を使っているため、生演奏のような音色を楽しめる。

 そのほかにも、部屋には楽器をイメージしたアートワークが。

 その土地の文化に触れながらゆったりくつろぐ。旅の夜にはいい眠りが待っているはず。

文＝榎本市子