イギリスの朝食は美味しい。それは誰もが思うこと。中でも選りすぐりの店へご案内。さ、がっつり召し上がれ。
» 第2回 丁寧に作り込んだ朝食「テーブル・カフェ」
» 第3回 旅情をそそるレストラン「ブッキング・オフィス」
» 第4回 並んでも食べたい極上朝食「サンデー」
» 第5回 ヘルシー志向な朝食「メゾン・デトレ」
» 第6回 素敵な風景を堪能「スワン・シェイクスピアズ・グローブ」
イギリス料理の魅力が詰まった朝食をご一緒に
「イギリスで美味しいものを食べようと思ったら、朝食を3度とるといい」。これは、皮肉屋で知られるウィリアム・サマセット・モームの言葉。
美食の国へと変貌を遂げた現在の英国にあっても、朝食は3度食べたいくらいに魅力的だ。ただ実際は、あまりのボリュームで3度食べるのはムリだけど。
フル・ブレックファストが成立したのは、ヴィクトリア朝のころとか。
イギリス人の好きなものが詰まっているといわれるその中身は、卵料理、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、ハッシュドブラウン(ポテト)あるいはチップス、ベイクドトマト、ベイクドマッシュルーム、そしてブラックプディング(血のソーセージ)といったラインナップ。これが、店によって工夫を凝らしているから楽しくなってくる。もちろん、単品での注文も可能だ。
イングリッシュ・ブレックファストのみならず、最近はギリシャ風や中東風、アイルランド風に中国風など、各国の朝食をいただける店も次々オープン。朝食ブームでもあるようだ。
朝はどうも食欲なくて、という方もご安心を。「オールデー・ブレックファスト」といって、一日中朝食を提供するパブやカフェもあるから、時間をずらしてどうぞ。夕方とる朝食も素敵なものだ。
Photo=Takashi Shimizu
Text=Michiko Watanabe
Coordination=Mayumi Ekuni