ロンドンの格調高いホテルはとり澄ましているどころか、常に華々しく、かまびすしい。

 王族やセレブたちの人間臭く賑やかな逸話に加え、最先端を突っ走る食やサービス、そして家よりも落ち着ける快適さと平穏もあり。ロンドン滞在だからこそレガシーホテルを遊び尽くせ!

» 第1回 ロイヤルだからこそ親しみやすい「クラリッジス」
» 第2回 ダンディでコスモポリタンな「ザ・コノート」
» 第4回 小気味よく新鮮なクラシック「ザ・レインズボロウ」

五感を刺激する、絶妙のプライベート感

◆ THE BERKELEY (ザ・バークレー)

リラックスできる最上階プール、気のおけないブラッスリーなどバークレーはデイユースでもロンドンっ子に人気の隠れ家的ホテル。

クラリッジスコノートと同系列ながら、バークレーはひと味違う。ナイツブリッジの賑わいからほんの少し離れた距離感も絶妙で、成婚前のキャサリン妃とカミラ夫人がここのブラッスリー「コフマンズ」でお忍びランチ会食したといえば、そのハイダウェイ感が判ってもらえるだろうか?

左:コレクション発表に合わせてデザインされるアフタヌーンティー「プレタ・ポルティー」。写真は15/16年秋冬のドルチェ&ガッバーナ仕様、シャンパン付き 52ポンド。
右:ロンドン一広いスイートと呼び声高いオーパス・スイートは302平方メートル。
オーパス・スイートのナチュラルでくつろいだ内装は、香港のアンドレ・フーのデザイン。大理石のバスタブにキングサイズのベッド。キッチンと書斎、ダイニングも付いている。

Photo=Yuji Ono
Text=Kazuhiro Nanyo
Coordination=Mihoko Ogawa-Higgins
Special Thanks=VisitBritain