アトアは希少淡水魚の保全活動に取り組んでいます

AQUARIUM×ART atoa(神戸市中央区、以下アトア)では、昨年度より「丹波地域のホトケドジョウを守る会」と協同し、保全活動に取り組んでいる希少淡水魚「ホトケドジョウ」の展示を開始します。


ホトケドジョウ  ※写真提供:丹波地域のホトケドジョウを守る会

ホトケドジョウは日本固有の淡水魚で、青森県を除く東北地方から兵庫県までに分布し、兵庫県では、丹波市のみに生息しています。本種の生息域は、丹波市の加古川水系が最も西側に位置し、生物学的にも貴重な個体群です。全長は約6cm、口ヒゲが4対8本、体全体に小さい暗色点があり、太短い体が特徴です。湧水のある湿地や水の澄んだ流れの緩やかな小川などに生息し、水生昆虫や、藻類などを食べます。圃場整備や水路整備などで生息地が破壊され、局所的な個体群が絶滅するなどにより、個体数が減少しています。そのため、環境省のレッドリストでは絶滅危惧IB類 (EN)に、兵庫県版レッドリストでは、Aランクに区分され、絶滅の危機に瀕しています。

絶滅危惧IB類 (EN):近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの

Aランク:兵庫県において絶滅の危機に瀕している種など、緊急の保全対策、厳重な保全対策の必要な種

「丹波地域のホトケドジョウを守る会」では、本種の生息地を保護する活動(生息域内保全)を月に1回の頻度で実施しており、アトアではその生息域内保全の活動を協同で実施しています。また、生息地での絶滅のリスクを回避するために、アトアのバックヤードでの飼育と繁殖に取り組み、生息域外保全を推進しています。

アトアでは、今後、保全活動の継続と共に、本種の展示を通して普及啓発活動を行っていきます。


生息地調査の様子

【ホトケドジョウの展示】

1. 展示開始日時:2024年12月6日(金)~常設展示

2.展示場所:アトア3階 GALLERY 探求の回廊

3.観覧料:無料 ※アトア入場料が必要です。

4.展示生物: ホトケドジョウ 約30個体 全長:約5cm

※生物の状態により予告なく展示個体を変更する場合がございます。予めご了承ください。

丹波地域のホトケドジョウを守る会について

 2006年に愛嬌のあるホトケドジョウの姿に惚れ込んだ有志が集まって「丹波地域のホトケドジョウを守る会」を設立し、ホトケドジョウについて様々な調査や保護、啓発活動を積極的に展開しています。

地域の自然環境保護活動として顕著な功績が認められ、令和6年度「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰を受賞しました。

会長:山科 ゆみ子

事務局:丹波の森公苑


受賞の様子

表彰状

<atoa(アトア)基本情報>

・所在地:〒650-0041 兵庫県神戸市中央区新港町7番2号

・ホームページ:https://atoa-kobe.jp

・入場料:大人(中学生以上)2,600円、小学生1,500円、幼児(3歳以上)500円、3歳未満無料

※特定日および貸切等により営業時間・料金が変動する可能性があります。

※来場日の1か月前からチケットの予約・購入が可能。

※入場後の滞在時間に制限はなし。再入場不可。

運営会社:株式会社アクアメント

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ