株式会社小学館集英社プロダクションが指定管理者として運営している明石市立文化博物館では、12月14日(土)より企画展「明石の布団太鼓II-彫刻と刺繍に見る匠の技-」を開催します。



明石をはじめ播磨から淡路の祭には、布団屋根などを持つ太鼓台が広く見られます。この太鼓台に組み込まれる狭間の彫刻や、水引幕、高覧掛などの刺繡は、名工たちが心血を注いで作り上げたもので、高い芸術性を見出すことができます。本展では、明石市内や淡路島などに伝わる彫刻や刺繍の数々を披露します。江戸時代から受け継がれる匠の技をご堪能ください。


布団太鼓天蓋/花卉図

置物/唐獅子

本展のみどころ

1太鼓台にかかわる職人の仕事

太鼓台の上部の狭間(さま)には合戦物や神話を題材とする物語が彫刻として施されています。また、水引幕や高覧掛と呼ばれる装飾には、金糸により龍や虎などが刺繍されています。こうした懸装品にかかわる、木彫師、縫箔師の仕事を紹介します。

2 瀬戸内海沿岸地域の太鼓台文化

東に大阪、南に淡路を望む明石は、古来より人や物が行き交う交通の要衝でした。江戸時代には、東北と結ばれた西廻り航路、海外との窓口であった長崎に至る航路の寄港地として繁栄し、人や物の交流が活発に行われました。現在、瀬戸内海沿岸地域に多様な太鼓台が分布していることが知られますが、こうした海上交通がもたらした文化交流の軌跡といえます。

3 祭礼研究者による太鼓台の魅力

そもそも太鼓台とはいかなるものなのでしょうか。『日本の祭と神賑』や『日本だんじり文化論』の著作をもち、篠笛奏者でもある森田玲は神輿などに先んじて触れを出す「触れ太鼓」がその源流にあると、歴史研究をもとに考えます。瀬戸内海沿岸の太鼓台の刺繍の調査研究を行う尾崎明男は、地域による形態の変化に着目し、地域それぞれの文化的特徴を明らかにしようとします。それぞれの研究者が考える太鼓台の魅力を紹介します。

展覧会概要

1 名   称 企画展「明石の布団太鼓II ―彫刻と刺繍に見る匠の技―」

2 会   期 2024年(令和6年)12月14日(土)~2025年(令和7年)1月13日(月・祝)

        ※月曜休館(但し1月13日は開館)

3 開館時間 9 時30 分~17時30 分(入館は17時まで)

4 会   場 明石市立文化博物館 特別展示室(1 階)

     明石市上ノ丸2丁目13番1号 電話:078-918-5400

        【交通案内】JR・山陽電鉄「明石」駅より北へ徒歩5分

5 主 催 者 明石市、明石市立文化博物館

6 協   力   明石の布団太鼓プロジェクト、だんじり彫刻研究会

7 後  援   淡路市、公益財団法人兵庫県芸術文化協会、

8 観 覧 料 大人200 円、大高生150 円、中学生以下無料

      ※20 名以上の団体は2 割引。

      ※65 歳以上の方は半額。身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・ミ

ライロID 手帳提示の方と介護者1名は半額。

      ※シニアいきいきパスポート提示で無料。

9 主な展示資料

  [布団太鼓(太鼓台、神輿型屋台、布団型屋台含む)]

・布団太鼓/穂蓼八幡神社(明石市)、狭間(河合賢申)/曽根北之町(高砂市)

・狭間彫刻(小松源蔵)・天井画・水引幕・布団締/松帆(淡路市)

・狭間彫刻(開正藤)・昼提灯/(旧)石神(淡路市)

・狭間彫刻(開正藤、開生珉)/住吉町(南あわじ市)

・狭間彫刻(松本義廣、堤義法、釣義正、黒田正勝)/西治(神崎郡福崎町)

・水引幕/西二見(明石市)

・水引幕(絹常)/岩屋神社(明石市)

・昼提灯(小泉久吉)/田井(淡路市)

・天蓋/花卉図/松帆(淡路市)

・高欄掛(絹常)/濱谷(明石市)

[その他]

・置物(開正藤、開生珉、木下舜次郎、松田正幸)/個人


濱谷地区高欄掛


10 関連事業 ※観覧券が必要です。

1. 講演会「瀬戸内の太鼓台」 ※要申込(定員:80名)

   日時:令和7年1月5日(日)13:00~14:30

   講師:藤本 庸文氏(明石の布団太鼓プロジェクト代表)

   場所:当館2階大会議室

2. 実演「河合賢申氏による彫刻」※申込不要

日時:令和7年1月5日(日)11:00~12:00、14:30~15:30

場所:当館1階体験学習室

【申込方法】

*講演会は11月27日(水)午前10時~1月4日(土)午後5時まで当館ホームページの申込フォームよ り先着順。ホームページから申込できない場合は電話でお問い合わせください。

*1グループにつき4名様までの申込とさせていただきます。5名以上のお申込を希望の方は、代表者名を変え、分けてお申込いただくようお願いいたします。

*申込後にキャンセルや人数が減る場合は、電話またはフォームにてご連絡ください。

*各イベントでは、手話通訳者・要約筆記者の派遣が可能です。手話通訳・要約筆記希望の方は、ご連絡ください(直前にお申込の場合は対応できないことがあります)

[お問い合わせ]

明石市立文化博物館 

〒673-0846 兵庫県明石市上ノ丸2丁目13番1号

TEL:078-918-5400 FAX:078-918-5409 

https://www.akashibunpaku.com/

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